紫外線が外壁塗装に及ぼす影響とは?対策として有効な塗料やメンテナンス方法を紹介

最終更新 : 2025.01.28

外壁塗装と紫外線の関係!?UVとはなんのこと?

外壁塗装は、建物の一番外側で盾のように守ってくれる存在です。

さまざまな刺激から建物を守りますが、中でも大きな影響を与えるのがUVなのをご存じでしょうか

UVとは紫外線のことです。

生活の中でも大きな影響を与える光線ですが、UVの見え方など知らないことも意外と多いはずです。

なぜ外壁塗装に紫外線が関係するのか、そしてどのような影響を与えるのかということを知ると、外壁塗装の塗り替えの時期を検討する意味もわかります。

なぜなら、UVが原因で外壁塗装が色あせてボロボロになる理由がわかるからです。

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紫外線が外壁塗装に及ぼす影響とは?

【外壁塗装の事例紹介:鳥取県鳥取市】外壁塗装 施工前

紫外線は地球上で常に降り注いでいます。

外壁塗装は建物の一番外側にあるため、日々影響を受けているのです。

そのため外壁塗装には紫外線の影響が年々表れてきます。

その影響の代表的なものを紹介していきましょう。

外壁塗装の色あせ

紫外線の影響で非常にわかりやすいのが色あせです。

塗膜の表面が壊れ、内部の色素に影響を与えます。

これが色あせの正体で、どんどん発色が変化していくのです。

影響を受けやすい色は透明度の高い色で、紫外線による色あせが進みやすいことがわかっています。

色あせの原因をもう少し細かく見ていきましょう。

外壁塗装には、色を決める顔料が含まれています。

この顔料は分子結合によって成り立っているのは、ほかの物質と変わりません。

この結合が破壊の度合が強いほど、紫外線の影響が強いということです。

高エネルギーを持つ紫外線は、顔料の分子結合を破壊します。

本来の色合いを失わせるだけではなく、二度と元のような状態には戻らないのです。

塗料に含まれる樹脂の劣化

外壁塗料は樹脂でできています。

樹脂は紫外線の影響を受けやすく、外壁塗料本体の性能にも影響を及ぼしてしまうのです。

影響は色あせの他に、樹脂が劣化した時に生じるチョーキング現象が見られます。

チョーキング現象は、外壁塗装を手で触った時に白い粉がつくことです。

これは樹脂が紫外線によって分解され、表面に内部の顔料が粉状となって現れてきた状態です。

チョーキング現象が起こると、色素と構造的な部分に影響が現れてきており、防水効果も失われます。

やがて樹脂としての結合構造も破壊され、盾の役割も果たせなくなるのです。

この現象の背景にあるのは、樹脂に添加されている酸化チタンの影響があげられます。

酸化チタンはあまり聞きなれない物質かもしれません。

TiO2という化学式で書かれる無機化合物のことで、実はダイヤモンドよりも高い屈折率を持つ物質です。

これを添加材として使うことで、美しい透明感を持つ淡い色を作り出しています。

非常に安定した物質で、白色顔料には欠かせないものとなりました。

ところが、酸化チタンは紫外線を受けると劣化物質ラジカルを生成しまうため、樹脂としての寿命を縮め、色あせの原因にもつながってしまいます。

外壁塗装の塗料には酸化チタンは欠かすことができませんが、ラジカルを生むことが劣化を進める原因にもなるため、ラジカル抑制型と呼ばれる外壁塗料が作られるようになりました。

建物の構造自体の劣化

紫外線によって塗膜が破壊されると、ひび割れなど外壁自体の劣化につながります。

盾としての役割なくなったことで、構造体に直接影響が出るからです。

外壁塗装だけではなく、建物の寿命を縮めることにつながります。

建物の構造体も紫外線による影響を受けるため、劣化がどんどん進んでいくからです。

関連記事:屋根塗装にも寿命がある!?マイホームを長持ちさせる塗り替え時期と耐用年数

紫外線対策に有効な外壁塗装の塗料種類と特徴

境港市K様 外壁塗装の事例紹介 施工中

紫外線の影響を軽減するためには、適切な塗料を選ぶことが重要です。

ここでは、紫外線対策に効果的な塗料の種類とその特徴について解説します。

ラジカル制御型塗料

ラジカル制御型塗料は、紫外線による塗膜の劣化を抑制するために開発された塗料です。

特に、色あせやひび割れを防ぐ性能に優れており、長期間にわたって外壁を保護します。

この塗料は価格帯も手ごろで、多くの家庭で採用されています。

使用することでメンテナンス頻度を減らし、長期的なコスト削減にも寄与します。

フッ素樹脂塗料

フッ素樹脂塗料は、高い耐候性を持つ塗料で、紫外線や雨風に強いのが特徴です。

他の塗料と比較して耐用年数が長く、メンテナンスの手間を減らすことができます。

その性能の高さから、商業施設や高層ビルの外壁塗装にも広く利用されています。

シリコン樹脂塗料

シリコン樹脂塗料は、コストパフォーマンスが良く、耐候性にも優れています

紫外線対策としては十分な性能を持ちながら、施工費用が抑えられる点が魅力です。

一般的な住宅の外壁塗装に最適な選択肢として、多くの塗装業者から推奨されています。

無機塗料

無機塗料は、紫外線による劣化をほとんど受けない耐久性の高い塗料です。

耐用年数が非常に長く、美観と機能を長期間維持できます。

ただし、その分価格が高めであるため、予算に余裕がある場合におすすめです。

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紫外線対策塗料の選び方

外壁塗装に使用する塗料は、建物や環境に応じて適切なものを選ぶ必要があります。

ここでは、選び方のポイントを解説します。

塗料の種類から選ぶ

建物の耐久性や目的に応じて、ラジカル制御型、フッ素樹脂、シリコン樹脂、無機塗料などから選びましょう。

それぞれの特性を理解し、適切な塗料を選定することが大切です。

特に、耐用年数とコストのバランスを意識することが重要です。

色あせしにくい色を選ぶ

紫外線の影響を受けにくい色を選ぶことで、長期間にわたり美観を保つことができます。

白や淡い色は、濃い色と比較して紫外線による劣化が少ないとされています。

一方で、デザイン性も考慮する必要があるでしょう。

建物の構造から選ぶ

建物の素材や構造によって適した塗料が異なります。

木造、鉄骨造、コンクリート造など、それぞれに合った塗料を選びましょう。

選定ミスを防ぐためにも、専門業者のアドバイスを参考にすることをおすすめします。

地域特有の気候にも注目

地域の気候条件を考慮して塗料を選ぶことも重要です。

紫外線が強い地域や雨が多い地域では、それぞれの環境に適した塗料が必要です。

例えば、沿岸地域では塩害対策が重要になることがあります。

予算・デザインなどから検討する

塗料の性能だけでなく、予算や外壁のデザインも選定のポイントです。

耐久性とコストのバランスを考えて選びましょう。

また、外観を重視する場合はカラーバリエーションが豊富な塗料を選ぶのも良いでしょう。

関連記事:外壁塗装で光熱費を節約?断熱と遮熱の違いと効果

外壁塗装を長持ちさせるメンテナンス方法

岐阜市H様 外壁屋根塗装の事例紹介 施工前

外壁塗装を長持ちさせるためには、適切なメンテナンスが欠かせません。

この章では、メンテナンス方法について解説します。

定期的に外壁をチェック

外壁を定期的に点検し、汚れやひび割れを早期に発見しましょう。

これにより、大規模な修繕を防ぐことができます。

また、点検を行う際には、雨樋や窓枠の状態も併せて確認することが重要です。

適切なタイミングでの再塗装

塗膜の劣化が進む前に再塗装を行うことで、外壁を効果的に保護できます。

一般的には10年程度を目安に再塗装を検討しましょう。

塗膜が剥がれたり、色あせが顕著になったら早めに対処することが望ましいです。

専門業者による点検

専門業者による定期点検を受けることで、外壁の状態を正確に把握できます。

プロの視点で適切なアドバイスを受けることが可能です。

また、専門業者に依頼することで、自分では気づきにくい細かな劣化も発見できます。

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紫外線対策塗料を使用した外壁塗装の耐久性はどれくらい?

紫外線対策塗料を使用した場合、耐用年数は塗料の種類によって異なります。

フッ素樹脂塗料は約15–20年、シリコン樹脂塗料は約10–15年、無機塗料は20年以上の耐久性を持つとされています。

選ぶ塗料によってメンテナンス頻度が変わるため、長期的な視点で選定することが大切です。

また、定期的な点検を行うことで塗料の効果を最大限に引き出すことができます。

関連記事:外壁塗装は自分でできる?自分でメンテナンスできる範囲とやり方をプロが解説

紫外線対策塗料を使用した外壁塗装の相場

外壁塗装の費用は、使用する塗料の種類や建物の大きさによって異なります。

一般的に、シリコン樹脂塗料を使用した場合は1平方メートルあたり3,000–5,000円程度、フッ素樹脂塗料は4,000–6,000円程度、無機塗料は5,000–8,000円程度が相場とされています。

費用を抑えたい場合は、事前に複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。

また、施工時期を調整することでコスト削減が可能になる場合もあります。

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紫外線対策塗料を使用した外壁塗装もシンニッケンにお任せ!

シンニッケンでは、紫外線対策に優れた高品質な塗料を使用した外壁塗装を行います。

専門知識を持つスタッフが建物の状態を詳しく診断し、最適な塗料と施工方法をご提案します。

初めて外壁塗装を検討する方も、ぜひお気軽にご相談ください。

また、無料見積もりサービスも行っていますので、安心してご依頼いただけます。

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まとめ

紫外線は外壁にさまざまな影響を与えますが、適切な塗料を選び、定期的なメンテナンスを行うことで、建物を長期間保護することが可能です。

紫外線対策塗料の特徴や選び方を参考にして、大切な建物を守りましょう。

外壁塗装のご相談は、シンニッケンにお任せください!