いくらかかるの?外壁塗装の単価を計算するには?

最終更新 : 2024.10.02

いくらかかるの?外壁塗装の単価を計算するには

外壁塗装をする場合、いくらかかるのか気になりませんか?

さまざまなところで値段が出ていますが、自分の家の外壁塗装でも同じ金額なのか不安になりますよね。

実際に見ていないのに、このぐらいですといわれても、なにを信用していいかもわからないはずです。

では、外壁塗装の単価はどう計算しているのでしょうか。

自分の家の場合で計算する際に、どのように割り出したらいいか覚えておくといいでしょう。

見積もりを見るときにも役立ちますので、参考にしてみてください。

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外壁塗装の費用相場と単価の出し方

外壁塗装の費用を割り出すうえで、重要なことは内訳です。

内訳がわからないと、相場も見えてきません。

外壁塗装の費用がどんな単価で構成されているか見ていきましょう。

外壁塗装の費用内訳

費用内訳とは外壁塗装の費用構成です。

項目の比率も大事なポイントになります。基本は以下の4つです。

①塗料代

単純に塗料の代金のことです。

最も目立ちやすい部分で注目される項目になるでしょう。

平米単価で出されるため、塗装面積によって大きな差が出ます。

注目ポイントは耐久性です。安くても耐久性の低い塗料を使うと、施工能力に優れた業者でも塗り直すサイクルが早くなります。

長期的に見ると高単価になるため注意しないといけません。

②足場代

足場は施工の面で必須です。

外壁塗装では、たとえ平屋であったとしても、地面から届かないところが出てくるからです。

安全に施工するためには、適切な足場の設営が欠かせません

いくらかかるの?外壁塗装の単価を計算するには

足場の計算は、建物の外周がポイントになります。

基本的に施工が終わるまで必要になるため、最初から最後までの期間も費用に影響します。

足場作業は国家資格である「足場の組み立て等作業主任者」を置かなければいけないため、無料にできるものではありません。

材料費とほとんど変わらないぐらいかかるため、足場代無料になっている施工業者は注意したほうがいいでしょう。

③人件費

構成比率としてみると、最も高くなるのが人件費です。

施工に関する項目すべてで、足場の設営から始まり、高圧洗浄、塗装、養生、撤去まですべてに影響し、施工期間など時間がかかるほど高くなります

難易度が上がると高くなる項目で、減らすのは難しい部分です。

あまりに安いと、施工に不安があると思っていいでしょう。

④利益

仕事として利益は必要な部分ですが、材料費などの実費ではありません。

利益は施工業者によって目標値が違うため、割合は一概にいえない項目です。

塗料の相場

塗料にはいろいろな種類がありますが、一般的な相場を見てみましょう。

メーカーや施工業者によっても差があるため、一般的な相場です。

塗料耐久年数費用
アクリル3~5年5,000~15,000円
ウレタン5~7年5,000~20,000円
シリコン7~15年15,000~40,000円
フッ素15年~40,000~100,000円
無機15年~50,000~120,000円
※費用は1缶あたり
※耐久年数は塗料自体の基本的な数値

どれぐらい施工できるかも費用計算では大事なポイントです。

1缶は大体15kgほどですが、円筒のペール缶の場合には18kgになり単価も違いますので注意が必要です。

実はメーカーによって使用量に違いがあり、施工条件や種類でも変わります。

メーカーのカタログを見ると使用量の指示があるため、どれぐらい使うか計算可能です。

ですが、この数字はかなり幅広くとられています。この差は施工条件で違いが出てくるためです。

外壁材が塗料を吸い込むとも呼びますが、吸収される分だけ使用量が増えることから幅広くとられています。

シンニッケンでは、下塗りするときに塗料が予定より吸い込まれても、あとから費用を頂いておりません。

健全な仕上がりを目指すため、吸い込まれるだけ吸い込ませて施工しておりますので、発色も耐久性も違いが出てきます。

足場代や人件費などの内訳

足場代は、足場面積から計算します。正確に出すためには外壁の外周の長さが必要です。

足場の基本は、外壁から50cm(0.5m)離した位置に設置すること、高さにも作業性を考え50cm(0.5m)プラスします。実際の計算はもっと複雑ですが、概算としてはある程度把握できるでしょう。

計算式は

(外周+4m)×(高さ+0.5m)

4mというのは50cm(0.5m)離しているためです。つまり、1辺の長さが1m伸びることになります。

足場の種類㎡単価
単管足場400~800円
単管ブランケット足場600~1,000円
ピケ足場600~1,200円
※地域によって単価が異なる

・単管足場

安全性と施工性の問題から現在ではほぼ使われませんが、単管パイプだけで作る足場です。

足場材が狭くて入らない場合などに使いますが、非常に限定的になります。

・単管ブランケット足場

足場といえばこれが基本です。足場材をしっかりと固定し、細かな調整も効きます。

固定する工程があり、技術力も問われますが、強風でも耐えられる強度は次のピケ足場より上です。

土木などの現場では、こちらが主流になります。

・ピケ足場

住宅建築などで使われる足場材です。簡易的に固定できるのがメリットで、固定にくさびを叩き込むことからくさび足場とも呼ばれます。

ハンマーでくさびを叩き込むため、仮設中に音が出るのが特徴です。

構造は単純なことから足場の技術はそこまで必要ではありません。

構造的にくさびを入れないと固定できないためアレンジがしにくいこと、下から突き上げるような力に弱いのが蹴点で、材料としては少し高めです。

その代わり施工スピードが速く、人数も少なくて済みます

施工項目単価
飛散防止ネット100~200円
養生250~400円
高圧洗浄250~400円
※すべて㎡単価

足場以外の項目としては、足場に伴う飛散防止ネットや養生、塗装の前段階になる高圧洗浄があります。

このほかに、シーリングが劣化している場合には打替え、外壁材にクラックが入っているようなら補修などが必要です。

どちらも状況によって費用が大きく変わります

関連記事:外壁塗装の支払い方法とは?ローンのメリットとデメリットをご紹介

外壁塗装でトラブルになりやすい単価計算

単価計算をするうえで、さまざまな条件があるでしょう。特にトラブルになりやすい単価計算を知っておくと、注目するポイントも変わってきます。

大幅値引き

基本として大幅値引きが悪いわけではありません。なぜ大幅値引きしているかが問題です。

たとえば、季節的に閑散期に入り、仕事をとるために値引きする場合があります。

これは競争に勝つためであって、悪いことではありません。

利用者としては安く外壁塗装できるのですから、メリットのほうが大きいはずです。

ところが、競争以外で大幅値引きしてくるケースがあります。これはなぜでしょうか。まず値引きできる範囲を考えることが必要です。

値引きは利益を減らすことにつながります。施工業者としても死活問題になるでしょう。

どんな理由を付けても、赤字で仕事を取るわけにはいきません。大幅値引きするためには、経費を圧迫し、利益を削るわけです。

ところが、こんなことは全く関係なしに大幅値引きできる人たちがいます。それが悪徳業者です。

いくらかかるの?外壁塗装の単価を計算するには

悪徳業者の場合、そもそもまともに外壁塗装工事するつもりがありません。

たとえば、塗料を薄めたとします。その分は値引きして仕事を取っても、赤字にはならないのです。

無理やりでも値引きして仕事を取る理由にもなるでしょう。

ここからわかるように、大幅値引きするような業者は、初めから着地点が決まっています。

「200万円のところを150万円で大丈夫ですが、今日中に契約してください」などというパターンが一般的です。

初めから150万円で仕事を取ると決めています。これでも十分に黒字になる算段があるからこそ、このような持ちかけをしてくると考えてください。

もちろん、塗料などの条件も変えず、25%も値引きできるようなところはありません。

追加費用

見積りも出て契約を交わし、いざ工事が始まると、必要以上に塗料を消費して費用が足らないので追加費用をくださいという話があるかもしれません。

契約した単価は非常に重いものです。

あとから追加費用を請求するのは、あとだしジャンケンと変わりません。

シンニッケンでは、下地に塗料が予想以上食われたとしても、想定以上の使用量になったとしても追加費用は頂きません

もちろん、下地に塗料が食われるのは想定内であり、必要なだけ使います。

なぜかといえば、仕上がりに差が出るからです。

しっかりとした施工業者は、これぐらいのことは想定しています。

追加費用を頂くというのは、それだけ経験が浅い証。経験が足りない塗装業者と契約すると起こりやすいトラブルといってもいいでしょう。

悪徳業者でもよくあるパターンですので、信用できる施工業者を見つけることが大切です。

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単価の割り出しには正確な面積計算が重要

各単価など費用構成の予想がつくようになれば、次に必要なのが面積計算です。

計算を理解できると、見積もりをさらに細かく分析できます

想定金額も予想できますし、相場も見られますので覚えておくといいでしょう。

延べ床面積からの計算

塗装面積を計算するうえで、よく使われるのが延べ床面積からの計算です。

前提条件として、経験則で割り出された係数を使います。

正確な数値ではなく、経験則であるというのがポイントです。

ざっとした計算には使えますが、答えは非常にあいまいで正確なものではありません。

このような計算を見積もりに用いるところは、仕事もあいまいだと考えていいでしょう。

シンニッケンでは、正確な計算で割り出すため、基本的におこないません。

延べ床面積から壁面積が出せるのか

延べ床面積や坪数から壁面積を逆算して、正確な数値になるのかというのがそもそもの問題です。

延べ床面積とは建物のすべての床面積を足したもののことで、居住スペースの大きさを表します。居住スペースではない部分は含まれません。

大前提として、吹き抜けなどは計算から除外します。バルコニーの先端から2m以内の部分、ロフト、玄関ポーチも計算外です。

このような条件をうまく使って、広い家を建てることもあるでしょう。

つまり、延べ床面積と家の大きさは正しい相関関係にあるとは限らないということです。

その関係を結び付けようとすれば、かなり大きな差がつきます。

出窓の問題もあります。出窓を作った場合、45cm程度までなら延べ床面積に含まれません。

窓は塗装するわけではないので、さらに壁面積は減ります。

結果として、床の面積を割り出し壁の面積を引き出すのは、とても乱暴なこととなるわけです。

この手法はかなり落とし穴があるため、見積もりと契約書に大幅な差がつく結果になりかねません。

係数の問題

延べ床面積からの壁面積の逆算には、一定の係数が使われます。1.1~1.4というのが一般的です。

なかには1.7といったものまであったりします。

この係数は、延べ床面積が大きくなれば係数も大きくしたほうが正確になるというのが重要とされてきました。

1.1と1.4の差は0.3です。延べ床面積が75㎡だった場合、1.1なら壁面積は82.5㎡です。1.4だと105㎡になります。この差は22.5㎡です。これが正確な数字でしょうか。

この係数は、建築基準法で採光のための開口部の有効面積に定めがあるというのが根拠になっています。

居室の床面積の1/7以上の開口部がないと建築基準法の違反になるから、というのが理由です。

1/7は小数に直すと0.1428です。窓もなにもない壁は認められず、最低限、延べ床面積の1/7に相当する面積が開口部にならなければいけないことから、係数を割り出しています。

そもそも計算している段階があいまいです。先ほどの延べ床面積から除外される項目は、この計算に活かされません。

延べ床面積が大きくなると係数を下げたほうが正確ということも、理由付けにならないのです。

壁は単純な構造になるとは限りません。ベランダがあると計算はさらに複雑になり、タイルのように外壁塗装しないでいい部分も出てきます。

シンニッケンでは、係数での計算はあくまでも概算であり、正確な資料としては用いません

あいまいな数字を見積もりに利用するといったことは、契約としても問題があるからです。

図面からの計算

正確な計算方法のひとつが、図面からの割り出しです。

まずは家の側面の面積を割り出します。外壁下端から、屋根までの高さをはかり、横幅も割り出しましょう。これをかけることで、その面の面積が出せます。

各面で計算して合算すれば側面の面積が割り出せますが、これでは正確ではありません。塗らなくてもいいところが混ざっているからです。

次に窓やドアなどの面積を細かく拾っていきます。この数字を先ほどの総面積から引けば、実際に塗装する面積が割り出せるのです。

もちろん、三角形や台形、丸みのある部分など、特殊な形状もあるかもしれません。

この辺りも細かく計算することで、正確性の高い数値が導けます。

いくらかかるの?外壁塗装の単価を計算するには

問題は、図面の縮尺です。図面をよく見ると、S=1/〇〇とった数字が記載されているでしょう。これが縮尺です。

図面は等倍で書くことはできません。そんな大きな紙はないですよね。

1/2とかも無理な話です。そこで、1/10や1/100で描きます。基本的に切りのいい数字を使いますので1/150や1/200といった数字もあるはずです。

では、図面を測ってみます。1/100だったとして、10cmで描かれていれば、100倍するので1000cm=10mです。

実際には三角スケールを使うほうがいいでしょう。縮尺を合わせてメモリを読むだけで、実際の数値が出てくるからです。

数字が書き込まれている場合、基本単位はmmですのでmに置き換えてください。㎡計算は、長さをmで計算したほうが簡単だからです。

ただし、図面は建築時の数値を表しています。

図面からずれて施工するケースもありますし、あとから改築した場合には合いません。それでも、係数よりは正確です。

実測

外壁面積の計算をするなら、もっとも正確なのが実測です。現地で計測する方法で、実際にメジャーで測定する方法やレーザーを使って割り出すものまであります。

係数を推奨しているところでは、実測が危険であるという見方をしているケースもあるでしょう。

理由は簡単で、正確な測定をしていない可能性があると否定するからです。

現地で測定する場合、もしかしたら塗装しないでいいところまで加算していることがあるかもしれません。

それこそ悪徳業者が水増ししている可能性も否定できないのは事実です。

ですが、図面と比較すれば、ずれはすぐにわかります。悪徳業者なら大幅に水増ししないと意味がないですから、すぐに判明するはずです。

たとえば、シンニッケンにご依頼いただければ正しい数値を導けますので、比較してみれば一目瞭然です

係数は初めからあいまいな数字で、正確性に欠けます。図面は現在のものとの誤差があるかもしれません。

実測は信頼できる施工業者であれば、最も正確な数字を導けるものです。

係数を使うのなら、あくまでも概算と割り切りましょう。見積もりに用いるなら、実測が最も確かです。

実測を嫌がる施工業者は、その時点で問題があると考えて差し支えありません。

正確な数値を出したくないのですから、リスクがあると証明しているからです。

関連記事:外壁塗装の相場はどう見る?もっとお得にする方法も解説!

予想される参考価格

ここまで単価の割り出しを見てきたうえで、シンニッケンが想定している参考価格をご紹介します。30坪程度の場合には90~160万円程度になります。

だいたいの坪数とあわせてみてもらえれば、参考数値にはなるでしょう。

シンニッケンは無料で見積りを作成いたします。その際には実際に測定も致しますので、ぜひご利用ください。

坪数塗装面積費用
20坪約92㎡90~110万円
30坪約139㎡90~130万円
40坪約185㎡100~160万円
50坪約230㎡120~200万円
60坪約277㎡140~220万円
※地域によっても差があります

関連記事:外壁塗装のお金がない?外壁塗装を安く済ませるポイント

まとめ

外壁塗装のための単価の割り出しは、決して簡単ではありません。概算は情報がわからない段階での足掛かりにはなります。

しかし、それぞれの単価を正確に知ることで、本当に依頼していい施工業者なのかという判断材料にもできるのです。

シンニッケンでは、無料の外壁診断もおこなっています

状況の確認とともに外壁塗装の単価や見積もりも作成できますので、塗り替え時期がきたと感じたときには、まずはご相談ください。

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