外壁塗装でトラブル!?失敗しないポイントを解説
最終更新 : 2024.07.19
マイホームの外壁塗装を考えている場合、できるだけきれいに仕上げたいと思うのが当然です。
専門業者に依頼しても、どこかで失敗してしまう可能性はゼロではありません。
大事なことは信頼できる専門業者に依頼することであり、施主として失敗しそうなポイントを理解しておくことです。
ポイントを理解しておけば、失敗したと後悔することも少なくなります。
もし業者側が失敗した場合、修正依頼などができるからです。知識がないとこれも難しいですよね。
トラブルを防ぐために役立つのは知識を持つことです。
どんなことが外壁塗装でトラブルになりやすいのか、依頼して失敗したと後悔しないためのポイントを解説していきます。
外壁塗装でよく起こるトラブル
外壁塗装ではどのようなトラブルが考えられるでしょうか。
専門業者を使ったからといって、施工上のトラブルがゼロになるわけではありません。
施主として気をつけておくポイントが分かっていれば、未然にトラブルを防げるかもしれないのです。
外壁塗装と色のトラブル
外壁塗装の中でよくあるのが色に関するトラブルです。
色の重要なポイントは、主観で感じるというところにあります。
色に対する表現が一定ではないところに問題が隠れているのです。
あとから色が違うと大きなトラブルになりやすいため、どのような状況が問題なのか事前に理解しておく必要があるでしょう。
イメージとの相違
自分たちがこの色がいいと思って伝えても、そのイメージが正確に伝わらない可能性があります。
例えば赤といってもいろいろありますよね。明るさや鮮やかさなどにも違いがあるはずです。
このような情報は、正確に伝えるのが難く、誤解される可能性があります。
間違ったイメージを伝えると、最終的な色合いに違いが生まれるのです。
このトラブルを防ぐためには、情報の共有が欠かせません。同じ情報と表現で共有できれば、誤差は限りなく少なくできます。
シンニッケンでは最新のカラーシミュレーションを活用し情報を共有する方法をとるため、イメージではなくデータとして情報を共有しトラブルを防げるのです。
ただし、カラーシミュレーションの場合、性能が低いと実際の塗装との色の違いが生まれる可能性が出てきます。
モニターやプリンターなどの性能によっても差が出てくるため注意しなければいけません。
さらに下地の色合いなどもありますし、太陽光の光によっても色は感じ方に差が出てきます。
こうした情報も含め、お互いの理解度を高める必要があるでしょう。
早期の外壁塗装の色あせ
施工品質にも関わる問題ですが、塗装終了後から早い段階で色あせてくるようでは大きな問題です。
外壁塗装のライフサイクルが短くなっている恐れもあります。
大事なことは高い精度の施工ができる業者に依頼することでしょう。
長期的に品質が保てない状況は、再塗装のサイクルが早まる結果を招きます。すなわち、長期のコスト負担が発生するのです。
保証の問題にも関わってきますので、事前にリサーチして依頼する必要があるでしょう。
出てこないはずのさび
金属系サイディングなどは、外壁塗装によって防錆処置を行います。雨に濡れるとさびるため、外壁塗装で守るのです。
ところが塗装したのちに出てこないはずのさびが浮き上がるケースがあります。
根本的な原因は、外壁塗装が機能していないからです。外壁塗装がしっかりと守っていればさびる理由はありません。
下地処理の不手際から始まり、どこかで傷をつけたような基本的な問題も隠れています。
経験が豊富な業者であればこのようなミスはおかしません。
トラブルの原因となる施工不良
外壁塗装が剥がれてしまうというのも施工不良が原因です。
ひび割れが発生するようなこともあります。施工不良はさまざまな状況で起こりうるものです。
経験がものをいう部分であり、業者間での連絡や報告も施工不良を防ぎます。
それだけ組織がしっかりしている必要があるといえるでしょう。
下地処理不足の結果としての外壁塗装の剥がれ
下地処理不足は外壁塗装に非常に大きく深刻な問題を与えます。
外壁塗装は接着剤と同じような構成の材料です。
下地処理によっては、中塗りや上塗りが付着せずに剥がれるケースが出てきます。
下地処理は簡単そうに見えて、経験が影響する難しい工程といえます。
下地処理次第で最終的な仕上がりが決まるといっても差し支えないほどです。
下地処理にも工程がありますが、不陸調整を怠れば平滑な塗装面が出来ません。
つやが出にくくなり、汚れが目立つような塗装も考えられます。
なによりもでこぼこに仕上がるため見た目もよくないでしょう。
下地処理が甘いと、塗装の寿命が短くなることも出てきます。
汚れが挟まると、せっかく作り上げた塗装面が剥離するかもしれません。
下処理不足になると、下塗りの吸い込みにも影響を与えるため、中塗り上塗りの塗膜の良し悪しにも関係します。
不適切な養生による外壁塗料の汚れ
外壁塗装はどのようなものであっても、関係ないところに付着すれば汚れに見えます。
ポイントは養生です。
塗料がついて欲しくないところには、しっかりとした養生をしておけば問題を生じないでしょう。
不適切な養生で施工すると、必ず発生すると考えてもいいほどです。
いい施工のためには、いい養生が欠かせません。養生が甘い施工業者は、いい仕上がりができないと思って間違いないのです。
不適切な塗装での水漏れ
外壁塗装は色をつけるためだけではありません。
外壁材を守るための盾としての機能がとても大切です。
ほとんどの外壁材は、水に対して強くありません。窯業系サイディングであれば、水を通してしまう可能性が出てきます。
金属系サイディングはさびが出る可能性があるでしょう。ALCのように防水性を持たず、根本的に水を吸い込む外壁材もあります。
これらの外壁材を守るためにも、外壁塗装は水を通さない確実な施工が必要です。
もしも施工不良で雨水が通れば、雨漏りを生じる可能性すら出てきます。逆に雨漏りを生じているからこそ、再塗装するケースもあるでしょう。
不適切な塗装は、百害あって一利なし。信頼できる業者の施工が大事になるのです。
施工後の追加請求や不明瞭な請求
シンニッケンは、あとから自分たちの責任において追加請求をするようなことはありません。大きなトラブルになるからです。
よくあるケースとして、下塗りの段階で計画より塗料の使用量が増えるケースがあります。
外壁材に吸い込まれるケースです。木製の外壁材の場合などは、どれほど吸い込むか計算できないことも出てきます。
そのようなケースになると、あとから追加請求するような施工業者があるのも事実です。
このようなケースは必ずトラブルになります。施主としても予定外の出費になるからです。このような出費は誰も喜びませんよね。
もう一つのケースが、追加もなかったのによくわからない請求が届くことです。
基本的にあとから請求するというのは、お互いの了承なしではありえません。
どうしても必要になるケースもありますが、その場合には内容を明確にしお互いが理解した上で進めるのが基本です。
ところが突然不明瞭な請求が届く場合があるのです。
大半は悪徳業者の所業が多いでしょう。
最初から埋め合わせのような請求をすることを計画していた可能性が高いからです。
大幅な値引きをしておきながら、あとから請求して利益を上げるのはあってはならないことですが、悪徳業者では当たり前のようにしてきます。
施工も終わっているため泣く泣く支払うケースも出てくるのは、納得できなくても、これ以上もめたくないと打ち切るような心理を突くからです。
予防としては施工業者の事前調査が大切で、これまで多くの案件を経験しているかどうかです。
地元密着型や信頼できるほどの規模を持つ業者など、事前にできるだけ情報を集め分析することです。
外壁塗装工事で近隣トラブルを避けるための対策
外壁塗装工事で近隣とトラブルにはなりたくないものです。
外壁塗装をきっかけに関係が悪化するなど言語道断ですよね。このようなことにならないためにも、どのような対策があるか覚えておきましょう。
あいさつ回りの重要性
外壁塗装はそこまで大きな音が発生する工事ではありません。
ですが、足場の構築から始まり、解体するまで普段の生活では発生しない音が出てきます。
さらに足場を組んだことによって日当たりに変化が出るケースも考えられるでしょう。もしかすると塗料の臭いを感じるかもしれません。
どのようなケースでも、周囲のお宅にとって自分の家を施工しているわけではない状況です。
不快に感じればトラブルになることも少なくありません。
大事なポイントは、工事をしている事実を理解してもらうことです。
お互い様と思っていただけるケースもあります。事前に施工には細心の注意していることを伝えるだけでも感情的な部分で違いが生まれます。
まずは外壁塗装工事をすることを伝えるため、あいさつ回りをしなければいけません。
施工業者としても、あいさつ回りはとても大切だと考えています。このような心遣いをするだけでもトラブルは減らせるからです。
養生をしっかり行うことの意義
養生ができる業者は施工の精度が違います。養生で多くのトラブルを防止できるからです。
塗料は液体ですので、施工中に風が吹き、少しでも飛散する可能性はゼロにはならないでしょう。何らかの理由で落ちて飛ぶかもしれません。
養生してあれば、余計なところに付着する可能性が減らせます。
養生していなかったら、後悔しても後の祭りです。経験豊富な業者であればこのようなミスもありません。
さらに、養生の腕が施工期間にも影響します。
塗料を保管する場所から始まり、足場の周囲にも養生しておくことで、片付けが早く終わります。
余計なところに付着しなければ、あとから手直しも発生しません。
工事が早く終われば、生活の影響は少なくなります。長引けば、自分達の生活だけでなく、周囲のお宅にも影響する可能性が高まるのです。
工事終了の日時を話しても、養生の腕で手間がかかれば、また説明しなければいけないかもしれません。
たかが養生されど養生で、実はとても大切な工程なのです。
工事時の騒音問題
塗装工事は基本的に大きな音は出ません。塗料を塗る工程だけを見れば、音はほとんどないといっても過言ではないからです。
ですが、足場の設置から始まり足場の解体まで、必ず大きな音が出ます。塗装の施工中でも歩く音までは完全に防げません。
話し声などは最小限にできますが、外壁塗装工事と関係ないお宅にとっては全てが異音であり騒音です。
どんなに理解していても普段の生活にない音がすれば、トラブルになる可能性を秘めています。
騒音問題は、周囲に理解をいただくことで防げる可能性が高まります。
あいさつ回りで騒音に関しても話しておくことで、ある程度は理解していただけるでしょう。
施工業者の能力も影響します。大きな音を立てない、騒音になるような施工をしない、工事車両のエンジン音まで、施工業者が配慮できるポイントはいくつも出てきます。
経験が豊富な施工業者であれば、どのようなことがトラブルになるか理解しているものです。
業者の選定
これまでのトラブルの例から見てもわかるように、施工業者の選定は未然にトラブルを防ぐための重要ポイントです。
業者の能力が低ければ、トラブルになる可能性は高まります。
他の理由でも出てきたように、そもそも工事を行うこと自体がトラブルになる理由になりかねないため、どこまでも配慮する必要があります。
施工業者の能力が高ければ、潜在的なトラブルを顕在化させずに、施工を完了させられるでしょう。
施工業者としても、トラブルが発生すれば、工期が伸びて費用も持ち出しになるかもしれません。
自分たちにもマイナスになることからも、確実な工事に努めるものです。
逆に経験が浅く、これまでのトラブルの経験がすくなければ、配慮が甘くなるかもしれません。
大きな失敗につながる可能性も高まるため、安かろう悪かろうにならないための注意が必要です。
関連記事:見積もりの内容や立ち会い時期もわかる!外壁塗装の工程
外壁塗装のトラブル予防
外壁塗装のトラブルになりやすいポイントをあげましたが、他にもさまざまな原因が考えられます。
予防措置が大切ですので、塗装工事の前段階と工事中、施工後の段階に分けて予防方法を整理してみましょう。
外壁塗装工事契約前の段階
外壁塗装工事契約前の段階では、さまざまな予防措置が取れます。
特に重要なのは、信頼できる業者であることを確認することに尽きるといっても過言ではありません。
信頼できない業者に依頼すれば、その段階からトラブルになるからです。
もしも、信頼できないと感じたら、どのような措置が取れるか考えてみましょう。
契約取り消し
契約したからといって取り消せないわけではありません。特に施工に取り掛かる前の段階であれば、契約自体を取り消せる可能性があります。
契約取り消しに関しての取り決めは、書面でかわしていることもあるでしょう。
契約から早期であれば、問題を指摘し契約取り消しできることもあります。
大事なことは、安易に契約しないことです。
あまり知識もなく調べもせずに契約すると、大失敗する可能性が出てくるのは外壁塗装も変わりません。
資格情報なども検索して安心できる業者なのか理解した上で契約するといいでしょう。
クーリングオフ
外出塗装工事の場合クーリングオフの適用になるケースもあります。
クーリングオフとは、申し込み契約したあとでも、もう一度検討できるようにした制度のことです。
適用に一定期間が設けられており、この間なら無条件で申し込みを撤回し、契約解除できます。
書面でもできるほか、2022年6月からは電磁的記録でもクーリングオフが可能となりました。
クーリングオフ制度があるのは、消費者を守るためです。
悪徳業者が、「今すぐ外壁塗装しなければこの家は壊れてしまう」と脅したとしましょう。
本来は必要ない外壁塗装を迫られるかもしれません。
他にも「工事などをしないともう耐えられない」といった形で恐怖をあおり、外壁塗装まで契約させるケースもあります。
消費者は恐怖なあまり、必要のない契約をするかもしれません。このようなケースから守るためにもクーリングオフという制度が作られました。
クリーンオフはとても有効な手段ですが、どんな場合でも使えるわけではありません。一定条件が揃った上で行使できる制度だからです。
クーリングオフの条件として大事なことは、申し込み書面や契約書面のいずれか早いほうを「受け取った日」から起算します。
書面の記載内容に不備がある場合は、一定の期間を過ぎていてもクーリングオフできる可能性もあるのを忘れてはいけません。
これをふまえて条件を見ていきましょう。
外壁塗装の場合、訪問販売で契約するケースが考えられます。
例えば施工業者がお宅に訪問し、さまざまな理由で契約した、させられた場合が考えられるでしょう。
この場合にはクーリングオフの期間が8日間となります。電話で勧誘して販売した場合も同様です。
施工業者の会社や事務所で契約を結んだ場合、訪問販売に相当しない可能性があります。
このようなケースではクーリングオフが適用されないため注意が必要です。
もちろん悪徳業者の場合には、さまざまな手法で対抗できますが、クーリングオフができないことを盾に取る可能性もあるため、注意しなければいけません。
実際に8日間だと、外壁塗装の施工が始まるか始まらないかといったタイミングになってきます。
施工が始まってから問題に気がついてもクーリングオフが間に合わない可能性もあるでしょう。
そのため外壁塗装でクーリングオフができるケースは非常に限られます。
事前に安心して依頼できる業者なのか調査し、確認をした上で契約することがクーリングオフより大切なのです。
悪徳業者の場合クーリングオフができることを事前に話しておく場合があります。
ですが施工が始まってから気がついても、8日間を過ぎていればクーリングオフは適用されないのです。
わざと8日間過ぎた後に施工をスタートさせると、問題があったことに気がついたとしてももう期間は過ぎてしまいます。
それでも書面の記載に問題があれば一定期間が過ぎてもクーリングオフできる可能性があるため、国民生活センターなどに相談するといいでしょう。
関連記事:外壁塗装で悪徳業者を見分けられる?後悔しないための知識まとめ
外壁塗装工事中の段階
外壁塗装工事中の段階では、契約前とは違った対策が出てきます。
すでに施工がスタートするかしないかという段階となってくるため、トラブルの質にも違いがあるからです。
苦情対策
工事をする以上、どこからか苦情が出てくる可能性はゼロではありません。
非日常的な環境が出来上がるため、違和感を覚えるのは当然だからです。
この違和感はトラブルになる可能性であり、事前に対策をしなければいけないでしょう。
苦情対策で大事なのはあいさつ回りです。
これは前の項でも取り上げましたが、人間の心情的な配慮が関わってきます。
時代は変わってきましたが、あいさつされて悪い気持ちを持つ人は少ないでしょう。
逆にあいさつもなしに工事が始まり、非日常的な環境が繰り広げられたら、心情的によくありません。
施工業者の行動の理解も、苦情対策です。音を立てないといったことだけではありません。
施工車両を止めておくだけでもトラブルになる可能性があるからです。材料の搬入でトラブルになるケースもあります。
ほんの少しの配慮で済んだことが施工業者の能力不足でトラブルになるケースです。
苦情対策は、人間の心情に関わる要素が多いため、どんなに注意を払っても発生する可能性が出てきます。
だからこそ、理解を求められる状況を作ることが重要です。大きなトラブルに発展させないためにも、理解してもらう必要があるでしょう。
飛散防止
塗料は液体でありわずかな風が吹いただけでも飛ぶかもしれません。
突然予期せぬ強風で、塗装面から塗料が飛ぶ可能性もあります。塗料の撹拌中に飛散することも考えられるでしょう。
これらは全て養生で対策できます。作業するところにブルーシートを敷くだけでも、塗料の飛散から守れるからです。
養生が大切なことも前項で解説しましたが、養生にやり過ぎはありません。どれだけ養生しても足りない可能性があるからです。
塗料の飛散は、確実にトラブルになります。絶対に飛散しないようにさせるとともに、施主としてもチェックしておくぐらいの気構えが必要です。
工事中のミスによる破損
塗装工事は、大きな荷物があるわけでもありません。
リフォームと同時に行えば、何かを取り付けるような工程もありますが、塗装工事単体で見ると躯体を破損させるようなことはまずない内容です。
ですが、工事中のミスで破損するケースは当然出てきます。ある程度は養生で防げるのも事実です。
大事なことは施工業者の経験と実績です。
経験のある業者であれば、このようなミスはできる限りなくせます。職人の技量に関係する要素でもあることから、経験豊富な施工業者を選ぶことが大切です。
追加の工事費用
追加の工事費用に関しては必ずトラブルになるといっていいでしょう。
誰もあとから請求書を受け取りたいと思わないからです。仮にそれが必要な内容であったとしても、事前に通知されていなければ用意もできません。
そのため追加の工事費用というだけでもトラブルになるのです。
シンニッケンでは、あとから工事費用の請求は基本としてありません。
追加工事が発生する場合には、事前に追加工事分の契約を結びます。お互い納得をした上で施行を進めるため、あとから知らない請求が届くことは絶対にありません。
さらに塗料の使用量が増えたからといって、追加請求も絶対にありません。
下塗りが必要以上に増えるケースは必ず出てきます。
それでも下塗りの品質を下げるようなこともしないのは、仕上がりに自信があるからです。
吸い込まれて必要な量が増えたとしても、シンニッケンでは絶対に請求いたしません。
施工業者が逃げた
施工中の問題として、施工業者が逃げてしまう場合もあります。
塗装業者に限ったことではありませんが、施工中に倒産するようなケースもありますし、割りが合わないと逃げるような業者もいるのは事実です。
施工業者が逃げると工事はそこで中断します。当然外壁塗装の仕上がりは最悪です。
足場などの問題も出てきます。その費用を誰が負担するのかといった問題になる場合さえ出てくるのです。
塗装業者は必ず調査する必要があります。
その段階でどの程度の経営規模なのか、これまでの経営実績なども踏まえて契約する必要があるでしょう。
外壁塗装工事後の段階
外壁塗装工事が終わってからもトラブルに発展する可能性があります。
外壁塗装後のトラブルは外壁塗装中や契約前とは違った意味合いを持つため、特にお金の点で注意が必要です。
イメージの相違
あとからイメージと違ったと思うとがっくりしてしまいますよね。
そうならないためにも、カラーシミュレーションなどで情報を共有し、お互いのイメージを理解して進めていく必要があるのです。
シンニッケンでも重視しているポイントで、最新のカラーシミュレーションをご用意しております。
短期間で劣化した
施工の制度で外壁塗装が短期間で劣化する可能性があります。
問題は、施工してすぐには気がつかない点です。外壁塗装は、塗ってしまえばしばらくの間は精度の差がほとんど分かりません。ある程度ごまかしが効くからです。
たとえば下地処理が甘かったとしても、施工直後に剥がれて落ちるのはそうそうありません。
しかし、施工から1年も経てば、剥がれ落ちる可能性が出てきます。そうなるとこれは誰が保証するのかといった問題に発展するでしょう。
さらにひどいケースでは、劣化していることに気がつかず、本来10年以上持つような外壁塗装が、5年で劣化するかもしれません。もっと早く劣化するケースも出てきます。
ポイントは保証期間ですが、それよりも質の高い施工ができる業者であることでしょう。
事前調査が大切ですが、これまでの実績、評判といったところを調べ、信頼できるかの判断が必要です。
信頼できない業者であればこのようなトラブルに発展する可能性が高いと思って間違いありません。
外壁塗装業者が倒産していた
保証して欲しいと思った時、外壁塗装業者が倒産していてはどうにもならなくなります。
一般的な保険会社であれば、倒産していても一定の保証が受けられる仕組みが整えられています。
しかし、外壁塗装業者と保証を結んでいるケースでは、倒産してしまえば履行できません。泣くしかなくなります。
大事なことは信頼できる業者であると同時に、一定の規模を持つ施工業者であることでしょう。
何十年も経営している施工業者であれば、これから先も経営ができる可能性が高まります。
長年赤字経営である可能性もありますが、これまでの実績から考えれば、いきなり倒産する可能性は低いはずです。
これが設立してから数年の業者の場合、経営が不安定で、突然倒産する可能性があります。
仮に保証を施工業者と結んでも役に立ちません。契約書があったところで紙切れです。
関係ないところまで塗装されていた
非常に大きなトラブルになるのが、全く関係ないところまで塗装されていたケースです。
その場でわかっている場合には対処してもらえるでしょう。しかし、あとから気がつくことも出てくるのです。
施工完了後の確認でも見つけ出せる可能性があります。
もちろん施工業者が保証してくれることが前提ですが、確認を怠らないことも大切です。
ところが、悪徳業者の場合、手間がかかるからといってまとめて塗装してしまうようなケースも考えられます。
施主として全ての工程を目の前で見ているわけにはいかないでしょう。
仮に見ていなくても任せられる信頼関係が必要です。
そのためにも実績のある施工業者に依頼し、このような単純なミスが起きないようにしなければいけません。
見積もりとは違う追加請求
悪徳業者でよくあるケースです。見積もりをかわしていても最終的な請求と金額が合わない場合があります。
本来は見積もりは大事なもので、請求の段階で差がつくものではありません。
悪徳業者の場合、初めから追加請求を目的としているケースがあります。
このような追加請求は絶対に許さないとともに、契約内容をしっかりと理解する必要があるでしょう。
もしも、契約内容に不安がある場合には問いただすことも必要ですし、他の塗装業者と相見積もりにし、内容の確認をすることもトラブル防止に繋がります。
関連記事:外壁塗装の相場はどう見る?もっとお得にする方法も解説!
トラブルが起きた際の対処方
外壁塗装工事においてトラブルが起きた場合の対処方法も知っておかなければいけません。
トラブルが起こらないことが一番ですが、もしも何かあった時に対処できる方法を知っておけば、リスクも最小限にできるからです。
業者への連絡と対応
トラブルが起きた時に一番最初にしなければいけないことは、業者へ連絡して対応してもらうことです。
そのために何が必要かといえば、正しい連絡先にあります。
訪問販売で外壁塗装を決めた場合、本当に連絡できる相手なのか確認しましょう。
名刺をもらったから本当にその社員とは限りません。関係もない第三者が名刺を作り配っているかもしれないからです。
最初から騙されていたのですから、連絡しても対応してもらえません。
契約を結ぶ前に、本当に存在するか確認が必要です。
電話をかけてみるだけではありません。
過去にどのようなトラブルがあったか、似たようなケースがないか調べてみるだけでも事前に対処できます。
このようなリサーチは、絶対に必要と考えてください。
相談窓口
トラブルがあっても施工業者が対応してくれない場合、相談窓口に問い合わせしてみることも対策です。
一番身近なところでは、国民生活センターがあります。クーリングオフのところでも取り上げましたが、外壁塗装に関する問い合わせも受け付けてくれる組織です。
もし外壁塗装を考えるのであれば、クーリングオフなどの記載事項を読んでおくといいでしょう。
どのようなトラブルに対応できるのか、国民生活センターのホームページにも記載されているからです。
近くの国民生活センターがどこにあるのかも理解しておけば、いざというときにすぐに利用できます。
ほかにも住宅リフォーム紛争処理支援センターもあります。
建築士は弁護士が在籍している組織でリフォームに関する相談を受け付けているため、こちらも覚えておくといいでしょう。
信頼できる業者の見極め方
信頼できる業者かどうか見極めるポイントはいくつかあります。
まずはホームページなどで存在を確認することが必要です。
次に沿革から実績を見つけます。
担当者に聞いて過去の実績を出してもらうのも有効ですが、これまでの情報で業者としての質などさまざまな情報を集められるでしょう。
次に口コミなどの情報を集めます。
ポイントは、インターネット上の口コミなどの情報は、9割はネガティブなものだといわれる点です。
人間は嬉しかったこと良かったことを共有するよりも、失敗したことや悔しかったなどネガティブな面を共有したいと考えます。
そのため、さまざまな情報から多角的に判断する必要が出てきます。
多角的に情報を集めてみるだけでも違った側面が見えるのです。
外壁塗装業自体は、特別な免許や資格が必要ありません。
しかし、1級塗装技能士や塗装工事業許可などは検索可能です。これらの情報から信頼できる業者か判断できるでしょう。
特に工事業許可は一定以上の施工案件を受けるために必要不可欠です。
会社としての規模とも直結してくる問題となるため、必ず調べた上で契約することがトラブルを防ぐポイントに繋がります。
まとめ
外壁塗装業者のトラブルは、シンニッケンとしても心が痛いところですが、実際にあとを絶ちません。
シンニッケンとしてはお客様と信頼できる関係を築くとともに、どのようにしてトラブルを防ぐのか考えてきました。
今回お伝えしたようなトラブルやその対処方法がありますが、大事なことはこれまで実績を積んできた業者に依頼し施工することです。
信頼していただける大事な情報をシンニッケンでも施工事例も含め公開しております。
さまざまなところで検索していただき、多角的に調べていただいてご依頼いただければと思います。
せっかくの外壁塗装でトラブルに見舞われることは、決していいことではありません。
事前に防げることもたくさんありますので、まずは情報を分析して、正しい選択につなげていきましょう。