外壁塗装しないとどうなる?プロが教える外壁塗装を放置した怖さ

最終更新 : 2024.07.19

外壁塗装しないとどうなる?プロが教える外壁塗装を放置した怖さ

「そろそろ外壁の状態が気になってきたけれど、本当に外壁塗装は必要?」
「できることなら外壁塗装しないでやり過ごしたい…」

一戸建てを新築してから年数が経ってくると、「外壁塗装」のメンテナンスで悩む方も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、外壁塗装をしないとどうなるのか待ち受けている結果や、外壁塗装が必要となる「ボーダーライン」を分かりやすくご紹介していきます。

大切な住まいの問題だからこそ、ぜひしっかりとチェックしておきましょう。

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外壁塗装しないとどうなる?デメリット事例を紹介

ここでは、「外壁塗装をしないとどうなるのか」を詳しく解説します。

一見大丈夫そうに見えても、じつは内部で劣化が進んでいるケースもあります。

外壁塗装をしないことで起こるデメリットは、意外と重大です。

 雨漏りがする

外壁塗装しないとどうなる?プロが教える外壁塗装を放置した怖さ

雨漏りは屋根からのイメージがありますが、じつは「外壁から」雨漏りするケースも多くみられます。

とくに「外壁にひびが入っている」「シーリング材が劣化している」という状態であれば、放置しておくと壁の内部にまで雨水が侵入し、構造材(木部や鉄部)や断熱材まで侵食してしまう事態も生じます。

症状が悪化している場合は「内装材のやり替え」まで必要になるケースがあるため、早めの点検がおすすめです。

害虫が侵入する

外壁塗装しないとどうなる?プロが教える外壁塗装を放置した怖さ

外壁の劣化で     隙間ができてしまうと、中に害虫が侵入してしまう場合があります。

シロアリ等により内部の土台や柱及び構造材に腐食が始まる原因にもなってしまうため、外壁塗装メンテナンスで防水効果を高めたり隙間を作らないなど保全対策をするのがおすすめです。

家の寿命が短くなる

「外壁塗装は見た目をきれいにしたい人だけがする」と思われている方も多いですが、じつは違います。

外壁塗装をすることで「傷めない・腐らせない・雨漏りさせない・長持ちさせる・様々な自然環境から住宅を守る」という役割が大きいのです。

外壁塗料は紫外線カットの効果(※全ての塗料が紫外線カットする訳ではありません)もあり、適切に塗り直すことで家の劣化を防げます。

長く住み続けるためには、定期的にメンテナンスするのが「コスパが良い」と言えます。

関連記事:外壁洗浄は外壁を美しく保つだけではない!ポイントをわかりやすく説明

外壁塗装するべき?「必要性」のボーダーラインで判断

外壁塗装しないとデメリットが多いことをご紹介しましたが、「外壁塗装した方がいいのはどんな状態?」と気になりますよね。

ここでは、外壁塗装が必要となる「ボーダーライン」をまとめていきます。

しかしあくまでも目安なので、迷った場合はお近くの専門業者に点検してもらうのがおすすめです。

ぜひご参考にしてみてください。

外壁塗装は一旦様子見?

下記2つは、「外壁塗装は一旦様子見」のパターンです。

ただし複数の症状が同時に見られる時には、外壁塗装がおすすめな場合もあります。

黒ズミや青カビ(藻・苔)が発生している

外壁塗装しないとどうなる?プロが教える外壁塗装を放置した怖さ

黒ズミは、外壁表面に黒っぽいシミ(カビや細菌)のような症状が出てくるのが特徴です。

青カビはカビ菌だけではなく藻やコケの場合もあり、多くの場合は見た目の色だけでは判断が付きにくいかもしれません。

青カビを除去するには、外壁塗装ではなく「高圧洗浄」や「バイオ洗浄」で対応します。

強い水圧や薬品洗浄剤により除去できるため、軽度の場合は新築時のように美しい状態に復元できるでしょう。

外壁が色あせている

新築時から4~5年程度経つと、外壁が色あせてくる場合があります。

しかし一般的な外壁メンテナンスの周期である「10年」より前であれば、ひとまず様子を見てもいいでしょう。

しかし色あせは「汚れではない」ため、高圧洗浄をかけても復元しません。

美しい状態に保つには、塗り直しが必要になります。

外壁塗装が必要

下記3つは、「外壁塗装が必要」なパターンです。

放っておくとさらに悪化するため、早めのメンテナンスがおすすめとなります。

触ると塗装の色が手に付く

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外壁を触ると色が付く現象は「チョーキング(白亜化)」と呼ばれます。

塗膜に含まれる顔料が表面に出てくることが原因で、経年劣化とともに起こるのが特徴です。

表面の粉を水で洗い流そうとするお施主様も多いですが、完全に除去できていないと再発してしまいます。

チョーキングが起こると紫外線により塗料が分解・破壊されてしまっている証拠なので、「建物を守る」という役割を果たせない状態となります。

改善するには、改めて塗料を塗りなおす必要があるのです。

ひび割れがある

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外壁のひび割れは「クラック」と呼ばれます。

そのまま放置しておくと、雨水の侵入や建物の劣化に繋がってしまいます。

クラックには、外壁塗料だけがひび割れているものと、外壁自体のひび割れが表面に出てきているものがあるのが特徴です。

もし幅0.3㎜以下の小さなひび割れなら、自分でDIY補修することも可能です。

しかし大きなひび割れになってくると、建物全体の問題が隠れているケースも多いでしょう。

そのためには、専門装業者などのプロに点検してもらうことをおすすめします。

 新築時から「10~15年」経過している

一般的に「外壁塗装の塗替え周期は10年」と言われています。

外壁塗料は毎日紫外線や風雨にさらされているので、知らず知らずのうちにダメージを受けているのです。

家電製品や住宅設備も「寿命は10年」となっているケースが多いですが、外壁塗料も同様に10年程度の周期でのメンテナンスがおすすめされています。

もちろんケースバイケースなので例外もありますが、10年以上経って外壁の劣化が感じられたら「そろそろメンテナンスの時期だな…」と検討された方がよいでしょう。

外壁自体の工事が必要

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下記2つは、「外壁自体の工事が必要」なパターンです。

症状が進んでいる状態なので、なるべく早めに対策しましょう。

 外壁塗料が剝がれている

外壁を塗ってから10年程度経つと、紫外線や雨水による水分などにより湿潤や乾燥を繰り返すことで塗膜が脆くなってしまいます。

そのため、塗料がポロポロと剥がれてしまう場合があります。

またそれより早い年数で塗料が剥がれてきた場合は、「施工不良や塗料の選定ミス」の可能性もあるでしょう。

いずれにしても、プロによる補修が必要となります。

大手の外壁塗装会社によっては「長期保証」を設けているケースもあるので、一度相談してみるのがおすすめです。

サイディングの腐食、剥離

サイディングとは「外壁に貼るパネル状の仕上げ材」のことを指します。

厚みや柄やデザインにはたくさんの種類があり、戸建住宅にもっともよく使用されている外壁です。

モルタルやコンクリートより施工性に優れていますが、塗装が剥がれてくると雨水を吸収して腐食してしまうことがあります。

腐食が進むとサイディングは脆くなり、更に建物内部の構造材の劣化に繋がるため、危険な状態です。

場合によっては外壁サイディングの張替えが必要になるでしょう。

しかしシンニッケンの塗料であれば、「塗装と軽微な補修のみ」で対応可能なケースもあります。

大掛かりな工事なしで改善したい方は、ぜひ一度ご相談してみてください。

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外壁塗装のメリット

ここでは、外壁塗装をすることで得られるメリットをご紹介します。

じつは塗装にはさまざまな役割があるため、チェックしておきましょう。

建物の保護

建物の外壁は、紫外線や雨・風によって日々ダメージを受けています。

急激な変化は少ないため普段は分かりにくいですが、10年スパンで見てみると想定以上に劣化が進んでいるのです。

外壁塗料には「太陽光や紫外線保護・防水・防汚」といった機能が備わっているので、適切な時期に塗り直すことで建物を保護してくれます。

 断熱性能が高まる

外壁塗料の中には「断熱塗料」という種類があります。

これは赤外線の熱を伝えにくくする性質があり、夏の暑さをカットする効果が期待できるのです。

近年は40℃近くまで気温が上がることも珍しくないため、断熱塗料を選ばれる方が増えています。

また、断熱塗料の特長として室温を外に逃がしにくくする作用もあり、冬には室内の温かい温度をキープする役割も果たします。

一般的な外壁塗料より多少コストは掛かりますが、年間を通じて光熱費の削減や快適な室内環境を維持できるのでおすすめです。

家の見た目が美しくなる

外壁塗装しないとどうなる?プロが教える外壁塗装を放置した怖さ

外壁塗装することで、建物の外観を「美しい状態に復元」できます。

新築時にはピカピカの状態でも、多くの住宅では経年劣化により色がくすんだり、黒ずみが発生したりしてしまうことも。

しかし外壁塗装を行えば、もう一度新築時のような美しい状態によみがえらせることが可能です。

以前と同じ色にすることはもちろんですが、違う色味を取り入れて建物の品格や高級感等を向上したり雰囲気を「おしゃれに変えたりする」こともできます。

関連記事:オシャレな外壁塗装!?押さえておきたいポイントをご紹介

 外壁塗装を自分でするとどうなる?DIYは可能?

「なるべく安く済ませたいから、外壁塗装をDIYしたい」とお考えの方もいるのではないでしょうか。

しかし結論からいうと、「プロにまかせた方が結局お得」です。ここではその理由をご紹介します。

足場を組むのは難しい

外壁塗装しないとどうなる?プロが教える外壁塗装を放置した怖さ

外壁は2階部分や軒下など、高い場所にも塗装しなければなりません。

脚立やはしごで作業すると足元の安全性を確保できず的確な作業を行えないだけでなく、最悪の場合転落の可能性がありとても危険です。

高所作業時には「足場」を組むのですが、組み立てには「足場の組立て等作業主任者」の国家資格が必要となります。

そのため自分で資格を取って塗装するよりも、プロに頼んだ方が「安全・スピーディー・確実」と考えられます。

また高所作業での転落事故は特に問題視されており、厚生労働省でも「1m以上の足場は原則本足場」としています。

そのため高所作業に慣れていない一般の方の場合は、自分で行うのは避けましょう。

 結局プロに頼むのがお得

平屋の場合などは、自分で手の届く範囲を塗装できるかもしれません。

しかし外壁塗装には、ある程度の「技術と知識」が必要です。

一般的な外壁塗装の流れとしては「高圧洗浄→下地調整→養生作業→下塗り→中塗り→上塗り」という手順を踏むことになります。

これだけの作業を自分たちだけで行うには、かなりの手間や労力が掛かるでしょう。

また、塗装用具や工具も必要で、もし失敗すると塗料が無駄になったり、外壁が見るに堪えない状態になったりするリスクもあります。

やはり作業に慣れているプロにお願いした方が、結局はコストパフォーマンスが良くなります。

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外壁塗装でよくある質問

ここでは、外壁塗装に関するよくある質問・疑問をご紹介していきます。

外壁塗装が必要な状態か分からない

外壁塗装しないとどうなる?プロが教える外壁塗装を放置した怖さ

「そろそろ新築から10年程度経つけれど、見た目はきれい。本当に外壁塗装は必要なの?」というケースです。

一見美しい状態のように見えても、点検や診断すると、じつはひびが入っていたり、塗装の効果が薄れていたりという場合は多いのです。

「無料見積もりサービス」を行っている外壁塗装業者もあります。

診断結果によっては直ちに塗装しなくてもOKな場合もあります。

まずは点検と見積もり依頼してみると、トラブルの芽を摘めるかもしれません。

お早めの点検をおすすめします。

 外壁塗装するお金がない

外壁塗装が必要な「新築から10年」という時期は、他の家電製品や住宅設備の寿命とも重なってきます。

そのため「外壁塗装にまで回すお金がない」という方は多いです。

そんな場合は、自治体の「リフォーム補助金」を利用してみてはいかがでしょうか。

たとえば東京都目黒区の場合「住宅リフォーム資金助成」で「工事費用の10%(上限10万円)」が補助されます(※予算上限に達した時点で終了)。

お住まいの地域ごとに助成金額や実施状況は異なるため、ぜひ情報をチェックしてみましょう。

 おしゃれな外壁に変えたい

外壁塗装しないとどうなる?プロが教える外壁塗装を放置した怖さ

外壁のデザインにもトレンドや流行があり、色を変えることでぐんとおしゃれに変えられます。

2色に塗り分ける「ツートンカラー」や好みの色を部分的に入れる「アクセントカラー」など、お好みのデザインが可能です。

外壁の状態や窓の配置等でデザインのパターンは変わってくるので、外壁塗装業者と一緒にプランニングしてみるのがおすすめです。

希望の条件を相談することで、新しいアイデアを提案してもらえます。

関連記事:【外壁塗装色の選び方】あなたの好みはなに色?ポイントを解説

 まとめ

外壁塗装をしないと、建物の劣化にも繋がるなどデメリットが大きくなります。

本記事でご紹介した「ボーダーライン」を参考に、ぜひ外壁塗装を検討してみてください。

また一見きれいに見えていても、じつは塗装が必要かもしれません。

外壁塗装業者の無料見積もりサービスを使って、一度点検してみるのをおすすめします。

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