外壁塗装の色で失敗しないために|失敗例を画像で解説!
最終更新 : 2024.10.02
「カタログで見た色と全然違う!こんなはずじゃなかったのに…」
「何だか周囲から浮いてしまっているような気がする…」
このように外壁の色選びで失敗しないためには、いくつかのポイントを考慮することが大切です。
外壁塗装には馬鹿にならない費用がかかるので、「失敗したからすぐにやり直しだ!」とはならない場合がほとんどでしょう。
本記事では外壁塗装の色選びで失敗してしまうよくある原因やパターンを解説し、画像付きで解説します。
一軒家の外壁塗装で人気の色や、その色を選ぶ際に注意すべきポイントなどにも触れていくので、外壁の色選びで後悔しないためにも、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
外壁の色で失敗する原因は?
まずは外壁塗装の色選びで失敗してしまうよくある原因を紹介します。
意外と見落としがちな視点もあると思うので、しっかり押さえておきましょう。
周囲の環境との調和がとれていない
外壁の色選びで何より大切なことは、周囲の環境に自然に溶け込むかどうかです。
さまざまな選択肢の中から色を選んでいる時は楽しい気分になって、ついつい自分の好きな色が良く見えてしまうもの。
しかし、このように自分本位で決めてしまったことによって、外壁塗装が完了した後で「あれ、なんか自分の家だけ周囲から浮いていないか…?」となってしまうこともあるので注意しましょう。
カタログやサンプルの色だけで判断する
最近はネットでも簡単に外壁の色のサンプルやカタログを見られるようになり、とても便利になりました。
これらを参考にすること自体は全く問題ありません。むしろどんどん活用すべきでしょう。
しかし、それだけで決めてしまうと失敗の原因となりかねません。サンプルやカタログで「こんな色が良いな」というイメージを持っておき、実物と比較して検討するようにしましょう。
流行りの色だからといって決めてしまう
洋服などと同様に、家の外壁の色にも流行り廃りのサイクルがあります。
例えば人気のドラマや映画などで、主人公やヒロインが生活していた家の外壁が可愛らしいといったことがSNSで拡散され、自分の家にも取り入れたいと思う方もいるでしょう。
外壁の色はモチベーションにもなるものなので、このような決め方が絶対にダメかというとそんなことはありませんが、先述のように景観を損なうような色であった場合に、ブームが過ぎ去ってから後悔することになるかもしれません。
日差しや天候・光の当たり方などを考慮しない
サンプルやカタログ、あるいは実際に他の家を見て気に入った色があったとしても、それが自宅のある地域の気象条件や光の当たり方などの要因で違う見え方をすることも。
また、これまでは外観の話をしてきましたが、濃いめの暗い色を選んだ場合に光を吸収しすぎて夏は室内が熱くなりすぎてしまう、といったことも考えられるでしょう。
メンテナンスのことを考慮しない
最近では耐久性が高く、色あせなどの経年劣化に強い塗料も開発されてはいますが、だいたい7~10年ほどで塗料の寿命がやってきます。
しかし、鮮やかな色を選んでしまうと、それよりも早く色あせや汚れが目立ってしまうケースも。
失敗しないためには、いずれ必ずメンテナンスが必要になるということまで頭に入れて外壁の色を選ぶ必要があるでしょう。
画像で解説!外壁の色で失敗してしまった例
ここでは、実際に外壁の色選びで失敗してしまった例を画像付きで紹介します。
周囲との調和がないパターン
家の外壁選びは周囲との調和を重視することで失敗を避けることができます。
画像を見て、ほとんどの方は右下の赤丸で囲ったショッキングピンクの家に目が行くのではないでしょうか。
おそらく「ド派手な家だな」「周囲から浮いているな」という感想を抱いた方が多いでしょう。
反対に、こちらの画像では派手な色の家が建ち並んでおり、ピンクの家が大して気になりません。もしここに日本で好まれるようなシックな外壁の家が混ざると、むしろそちらの方が違和感を持たれる原因になるでしょう。
このように、選んだ外壁の色そのものというよりは周囲に馴染むかどうかというポイントが非常に重要なのです。
屋根と外壁の色が合っていないパターン
こちらは屋根と外壁の色が合っていない失敗のパターン。
いわゆる日本家屋といった佇まいであり、重厚感や威厳を感じさせるブラックの屋根に対して柔らかい印象のピンク系の外壁となっていることでテーマが見えづらいのが残念なポイントです。
冷たい印象を与えないようにしたいのであればベージュの入ったグレーなど、明るい色味でありながらもシックで落ち着いた色を選択すると良いでしょう。
ツートーンカラーの組み合わせを間違えたパターン
最近は2階建ての一軒家の外壁塗装において、上下で色を分けるツートーンカラーも珍しくありません。
ツートーンカラーは建物のデザイン性を高め、メリハリと個性をもたらします。
しかし、色の組み合わせも間違えると失敗の原因にも。
画像は2階部分がサンド系のグレー、1階とベランダ部分がイエロー系のベージュとなっており、単体ではどちらの色も周辺環境に溶け込みやすい人気色です。
しかし、この2色を組み合わせると、メリハリのない何とも微妙な印象になってしまいます。
本来はマッチする組み合わせでも、色の割合や上下が逆になると印象が変わってしまうということもあり得るので、ツートーンに挑戦する場合は検討に検討を重ねるようにしましょう。
濃い色を選んで色あせが目立ってしまったパターン
外壁塗装で濃い色を選ぶと高級感や重厚感を演出することができ、建物全体が引き締まった印象になります。
また、汚れが目立ちにくいのもメリットといえるでしょう。
反面、経年劣化や日焼けなどによる色あせが出てくると、画像のように細かいひび割れなどに沿って筋が浮き出てしまい、淡い色に比べて目立つのが難点です。
濃い色を選ぶことで得られる高級感や重厚感といったメリットは、色あせると一気に失われてしまうということを念頭に置いておきましょう。
失敗しないための外壁の色の選び方
ここではプロの外壁塗装業者の視点から、失敗しない色の選び方について解説します。
周囲の景観や隣接する建物を確認しておく
ここまで何度も同じことを述べており大変恐縮ですが、外壁の色選びで最も大切なことは「周囲との調和」です。
例えばの話をします。外壁の色としてみた場合に、ホワイトとブラックであれば誰もがホワイトの方がポピュラーであると考えるでしょう。
しかし極端な例ですが、ブラックの家が100軒建っている中でホワイトが1軒だけポツリと存在していれば、浮いているのはホワイトということになります。
このように、人気があり無難な色でも周囲との兼ね合い次第では失敗となり得るので、自宅周辺の景観や建物の色の傾向を把握しておくようにしましょう。
ベーシックな色を選ぶ
先ほどは極端な例を出しましたが、やはり基本的にはベーシックな色を選ぶのが無難でしょう。
ベーシックな色であればどんな環境にも調和しやすく、また、色の流行り廃りに左右されることがないのが大きなメリットです。
色のトーンを調整する
同じ色でもトーンを変えるだけでイメージがガラッと変わることも。
周囲の環境を考慮すると好みの色を取り入れるのが難しいというケースでも、トーンと光の当たり加減などを上手く調整して調和させられる可能性があります。
自然光に当たった場合の見え方を確認する
外壁の色を検討するためにネットであれこれ調べている時というのは、自宅やカフェなどで落ち着いている時、あるいは移動中の電車内などが多いのではでしょうか?
室内の人工的な光と、自然光に当たった状態とでは、同じ色でも見え方が大きく変わることがあります。
「外」壁というくらいですから、基本的には自然光のもとでどう見えるのかを参考にすべきでしょう。
色あせや汚れに強い色を選ぶ
四季がある日本ではさまざまな気象条件に晒されるため、濃い色は色あせが気になり、淡い色はどうしても汚れが目立ってしまいます。
一般的には下記が色あせや汚れが目立ちにくい外壁の色として知られているので、色選びの際の参考にしてみてください。
- グレー系
- ブラウン系
- ベージュ系
- ネイビー系
- ブラック系
- ダークグリーン系
- ダークレッド系
- アーストーン系(自然の土や石を模した色)
プロのアドバイスを活用する
「特にこだわりの色はないが失敗はしたくない」という方もいらっしゃるでしょう。
そのような方には、これまで紹介してきた内容などを踏まえて、プロの外壁塗装業者から適切な色をご提案させていただきます。
ご希望の色がある方も、可能な限り反映できるように尽力いたしますので、遠慮なくご相談ください。
関連記事:【外壁塗装色の選び方】あなたの好みはなに色?ポイントを解説
一軒家の外壁塗装で人気の色と注意すべきポイント
ここでは一軒家の外壁塗装で人気な色と、その色を選ぶ際に注意したいポイントについて解説します。
ホワイト系の外壁塗装
ホワイト系は清潔感があり、どんなスタイルにも合う万能な色として普遍的な人気を誇ります。
家を明るく見せ、シンプルでモダンな印象を与えるためおすすめです。
色あせはないものの、汚れがついた場合にどうしても目立ちやすいのが唯一にして最大の欠点といえるでしょう。
グレー系の外壁塗装
シックで落ち着いた雰囲気をつくり出せる色で、濃淡のバリエーションが豊富なため他の色と合わせやすいのが特徴です。
モダンな印象を与え、汚れが目立ちにくいの魅力。
バリエーションが豊富なだけに、グレーの中でさらに色選びに迷ってしまう点や、色あせが均一でない場合にまだら模様のようになってしまう点には注意が必要です。
ベージュ系の外壁塗装
柔らかく温かみのある色で、自然な雰囲気を演出できます。どのような環境にも馴染みやすい定番の色です。
上品でナチュラルな印象に仕上げたい方に特におすすめ。
ホワイトが強く入った淡いベージュは可愛らしい上に環境を選ばないため大変人気ですが、汚れには弱くなってしまうのが難点です。
ブラウン系の外壁塗装
自然素材との相性が良く、落ち着きがや温かみを感じさせる色です。
木材やレンガとの組み合わせにより、日本の住宅街でも景観を損なわずに洋風な家屋を演出できます。
濃い色を選んだ場合に、屋根の色や周囲の環境次第では重厚感を通り越して「重たい」印象を与えてしまう点に注意しましょう。
ネイビー系の外壁塗装
スタイリッシュで都会的な印象を与えます。近年、高級住宅地などで増えてきました。
現代的なデザインの家によくマッチし、クールさを演出できるでしょう。
ホワイトやベージュ系などの家が建ち並ぶ住宅街に1軒だけ建っていると、私服の中に一人だけカッチリとしたスーツスタイルを決めている人が紛れ込んだように浮いてしまう可能性があります。
グリーン系の外壁塗装
言わずもがな自然を感じさせる色であるため、トーン次第で日本の古くからある住宅地にも、新興住宅地にも溶け込みます。
爽やかでリラックスした雰囲気を演出できるのが魅力です。
反対にいえばトーン選びに失敗すると浮いて見えることも。カーキやモスグリーンといった、はじめから少しくすんだトーンを選択することで、色あせや汚れにも強く比較的どのような環境にも馴染みやすくなるでしょう。
外壁の色をグレーにして失敗した方の体験談
弊社のお客様で、過去に他の外壁塗装業者でグレーにしたことを失敗して後悔したという方の体験談を紹介します。
グレーは外壁として人気の色ですが、場合によっては失敗することもあるため、ぜひ参考にしてみてください。
家の外壁をグレーに塗装し、最初はモダンでおしゃれな仕上がりに満足していました。
しかし、時間が経つにつれて、想像以上に家全体が暗く見えることに気づきました。特に曇りの日や夕方になると重たい印象が強まり、家がどこか冷たく感じられるようになりました。
日本の中では比較的雨季が長い地域だったので、余計にそう感じることが多かった気がします。
汚れが目立ちにくいと思っていたものの、実際には雨だれやほこりが浮き出てきて、定期的な掃除が必要に。
さらに周囲の家との調和がとれていないことに後から気づき、濃いめのグレーを選んだことを少し後悔しました。
当時は引っ越してきたばかりでご近所さんとの付き合いもありませんでしたが、後々になって、昔からその地域に住んでいる方から、「夏は雨がよく降るし冬は雪が積もるから、色あせしにくい薄い色のお家が多いのよ」と教えていただきました。
外壁の色選びで失敗しないようカラーシミュレーションでサポート!
シンニッケンでは外壁の色選びで失敗しないように、お客様一人ひとりに合ったご提案をさせていただいております。
具体的には外壁34色、屋根13色のカラーシミュレーションを使って実際にどのような仕上がりになるかを事前に確認し、ベストな選択を一緒に考えていきましょう。
本記事でも述べているように実物とカラーシミュレーションで印象が異なる可能性など、ご心配な点もあるかと思いますので、プロの担当者がついて適切なアドバイスをいたします。
お見積もりは無料ですので、ぜひシンニッケンまでご相談をお寄せください!
まとめ
外壁塗装の色選びで失敗してしまうありがちな原因や、実際に失敗しているパターンについて紹介してきました。
外壁の色は家の中で暮らしている分にはほとんど影響はありませんが、周囲に与えるインパクトは大きく、あまりにも浮いていると「あの家の人は空気が読めないのかしら?」などと、住人のイメージまであまり好ましくないものになってしまう恐れがあります。
本記事で解説した外壁の色選びの基本を押さえ、可能な限り周囲との調和をはかりながら好みの色を取り入れるのが理想です。
シンニッケンでは最適な色選びのサポートをしておりますので、外壁塗装の際はぜひ弊社をご検討ください。