外壁塗装の臭いの原因|対策方法は?何日くらい続くの?
最終更新 : 2025.01.27

外壁塗装というと、工事中に臭いがあると思っていませんか?
工事をしているときには、なにかしらの臭いがしたりするものです。
これはそれぞれ原因があります。
大事なポイントは、外壁塗装で臭いが発生する理由にあります。
臭いの正体と問題点を理解すると、対策も見えてきます。
きれいに仕上げて建物を守るための外壁塗装なのですから、気持ちよく工事も終わらせたいでしょう。
知識を身に着けておくことが、周辺のお宅への配慮やトラブル防止にもなるのです。
私たちの生活環境のなかには、外壁塗料を含めさまざまな化学物質が使われています。
その化学物質がどのようなものか、臭いの原因がなにをもたらすかを理解することが大切です。
今回は基本的なところからスタートしていきますので、塗料の中身も含めて覚えてみてはいかがでしょうか。

Contents
外壁塗装の臭いの原因
外壁塗装で発生する臭いは、主に塗料に含まれる化学成分が原因です。
塗料には以下のような成分が含まれています。
- 顔料
塗料の色を作る粉末状の材料 - 樹脂
塗膜を形成し、耐久性を高める - 添加物
塗料の性能を向上させる補助成分 - 溶剤
塗料を液状に保ち、塗りやすくする
これらの中で特に臭いの元となるのが 有機溶剤(シンナーなど)や 樹脂です。
溶剤の揮発性成分が空気中に拡散し、独特の刺激臭を放ちます。
また、塗料の種類によっても臭いの強さは異なります。
- 油性塗料
有機溶剤を多く含み、強い臭いを発生させる - 水性塗料
溶剤として水を使用し、臭いは軽減されるが完全無臭ではない
さらに、施工環境や天候も臭いの強さに影響します。
風のない日は臭いがこもりやすく、近隣にも影響を与える可能性が高まります。
関連記事:外壁塗装の種類とは?あなたに合った塗装をプロが解説
外壁塗装の臭いの影響
臭いのもとが見えてきたところで、人体に対する影響も考えておきましょう。
人体の影響といっても、大人が吸い込むのと子どもでは違います。
感じ方の違いや、ペットの影響も考えてみましょう。
人やペットへの影響
塗料に含まれる有機溶剤やVOC(揮発性有機化合物)は、短期的には頭痛や吐き気、鼻や目への刺激といった不快な症状を引き起こすことがあります。
また、長期的には神経系や呼吸器への悪影響も指摘されています。
ペットは人間よりも臭いに敏感であり、特に小型犬や猫は影響を受けやすいため、施工中は室外に避難させることも検討するとよいでしょう。
妊婦や赤ちゃんへの影響
妊婦や赤ちゃんは化学物質に対する感受性が高く、外壁塗装中の臭いにも注意が必要です。
妊婦が臭いを吸い込むことで胎児に影響を及ぼす可能性があるため、できる限り臭いの少ない塗料を選ぶか、施工期間中は窓を閉める、別の場所で過ごすといった対応を心がけましょう。
赤ちゃんの場合、アレルギー反応や不快感を訴えることがあり、健康への影響を避けるための環境作りが重要です。
近隣への影響
外壁塗装中の臭いは、隣家や周辺住民にとっても迷惑となる場合があります。
特に臭いが強い塗料を使用した場合、生活空間に影響を及ぼしやすくなるでしょう。
事前に工事内容や期間を近隣に伝え、必要に応じて防風ネットを設置するなどの配慮が求められます。
これにより、トラブルを未然に防ぐことが可能です。

外壁塗装の臭いに対する自分でできる対策
外壁塗装中の臭いが気になる場合、自分でできるいくつかの対策があります。
臭いを軽減し、快適な生活環境を保つための方法を見ていきましょう。
マスクの使用
臭い対策として簡単なのがマスクです。
といっても、どれでもいいわけではありません。
臭いを吸着するようなタイプのマスクなら、手軽に使えて対策になりやすいものがおすすめです。
ほかにも活性炭入りなどが有効とされてきました。
本格的なマスクといえば、化学物質を吸着する防毒マスクがあります。
ですが、外壁塗装を行っている室内では手に入りやすい臭いを吸着するタイプのマスクで問題ないでしょう。
実際に室内で臭いを気にしなければいけないのは数日。
ほかの対策もあることから、かなり高額な防毒マスクを用意するほどではありません。
換気
外壁塗装の臭いが外から入ってくるなら、それを換気して出してしまえばいいというのも道理です。
入ってきた臭いを排出する方法はいろいろとありますが、外壁塗装している方向とは逆の位置にある窓を開けて、扇風機などを回して排気させる方法は有効です。
空気に流れを作ることで、臭いはかなり抑えられます。
臭いがしたとしても、充満させないためにも重要です。
消臭剤の使用
消臭剤にもいろいろとありますが、臭い物質を吸着するタイプは効果を上げるとされてきました。
特にフィトンチッド系は空気を浄化しやすいことから、外壁塗装中の室内にもぴったりです。
もっと科学的にVOC対応の消臭剤もあります。
このような消臭剤を用意しておくと、出かけた後に部屋に戻ってきても安心でしょう。
お子さんやペットがいる場合も、用意しておくといい対策です。
関連記事:外壁塗装の色で失敗しないために|失敗例を画像で解説!
外壁塗装の臭い対策として養生が大切
養生は、塗装面以外を覆って塗料の飛散を防ぐ作業ですが、臭いの侵入を防ぐ役割も果たします。
適切に養生されていれば、室内に臭いが入り込むのを大幅に抑えられるでしょう。
施工会社の技術力は、養生の質に大きく表れます。
養生が不十分だと、塗料が飛散したり臭いが侵入したりしてしまうため、信頼できる施工会社に依頼することが重要です。

外壁塗装の臭いは何日くらい続く?
外壁塗装の臭いは、使用する塗料や天候によって持続期間が異なります。
油性塗料の場合、臭いは施工後1週間程度続くことが多いですが、水性塗料では数日で軽減されることが一般的です。
ただし、VOCは施工後も数年間微量ながら発生し続ける可能性があります。
施工後も定期的に換気を行い、臭いのこもらない環境を作ることが重要です。
関連記事:外壁塗装しないとどうなる?この症状はほっておいても大丈夫かを判断
外壁塗装の臭いが気になるなら水性塗料を選択
外壁塗装で発生する臭いを抑えたい場合、水性塗料を選ぶのが効果的です。
水性塗料は、有機溶剤を使用せず水を溶剤としているため、油性塗料に比べて揮発性物質が大幅に減少します。
その結果、施工中や施工後に発生する臭いが軽減され、作業者だけでなく住人や近隣住民への影響も抑えることができます。
さらに、水性塗料は環境への配慮もされた製品です。
有機溶剤を含まないことで、揮発性有機化合物(VOC)の排出量が少なく、大気汚染や健康被害のリスクが低いというメリットがあります。
また、臭いの抑制だけでなく、安全性や耐久性も向上しており、近年では従来の油性塗料に代わって主流となっています。

外壁塗装では近隣への配慮が大切
外壁塗装の臭いによるトラブルを防ぐためには、近隣への配慮が不可欠です。
事前に工事の内容や期間を伝えることで、住民の理解を得られるでしょう。
また、防風ネットを設置したり、作業時間を調整したりすることで、臭いの拡散を抑えることができます。
これらの対応により、近隣住民との関係を良好に保つことが可能です。
外壁塗装の臭いが心配なときはシンニッケンへご相談ください
シンニッケンでは、臭いに配慮した水性塗料の使用や、丁寧な養生を徹底。
また、近隣対応にも力を入れており、トラブルを未然に防ぐサポートを提供しています。
これまで30年以上で25万軒以上の実績があるため、安心して外壁塗装をご依頼いただけます。
外壁塗装の臭いに関するお悩みがあれば、ぜひご相談ください。

まとめ
臭いは目に見えません。それゆえに、不意を突かれるような状況が起こります。
外壁塗装の臭いは、塗料の選択や施工方法、養生の質によって軽減することが可能です。
特に水性塗料の使用や適切な養生は、臭いの影響を最小限に抑えるための重要なポイントです。
シンニッケンでは、臭いに配慮した施工を提供しています。
外壁塗装をご検討中の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
