雨漏り修理の現実!!そのままに出来ないからといってDIYでは厳しい屋根や外壁!

最終更新 : 2024.10.02

そのままにできないからといってDIYでは厳しい!雨漏り修理の現実

雨漏り発見!

びっくりするような、生活を脅かす一大事です。

家の中に雨水が流れ落ちてくるのは、アニメやドラマで見ることはあるでしょう。

それがマイホームで起きたとき、ドラマのような展開ではすみません。

生活に影響を及ぼす深刻な問題を抱えている可能性があるからです。

特に重要なのは雨漏りした原因にあります。原因によっては、他にも悪影響が波及しているかもしれない状況です。

DIYで直そうとする人もいるでしょう。

今ではホームセンターを覗くだけでさまざまな材料も販売されていますし、動画なども出てきていますよね。

しかし、現実にはそんな簡単なものではありません。

DIYで直したことが逆に悪化させる可能性があるのも雨漏り修理です。

現実的にどのような問題が出てくるか、対処方法などから見ていきましょう。

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雨漏り発生からの対処方法

家のなかで雨漏りを見つけたらどうしますか?きっとパニックになりますよね。

「なんで雨漏りしているの!?」と。それが正しい反応です。

でも、そうは言ってられません。大きな影響が出てくる前に、現実的に対処していきましょう。

バケツやタオルでの養生

雨漏りしているなら、まずはバケツやタオルで受けます。

流れ落ちる量にもよりますが、床に流すと床材を劣化させてしまいます。水浸しではまともな生活もできないですよね。

副次的な被害を抑えるためにも、まずは被害を抑えます。

周りはタオルを引き、はねとびも養生しておくと確実です。

そのままにできないからといってDIYでは厳しい!雨漏り修理の現実

壁を伝わっているときには、タオルをバケツにかけて壁にぴったりとくっつけます。

はじはバケツのなかになるようにして、被害を抑えられますが、あくまでも応急措置だと思ってください。

大量に流れるときには、バケツではなく、容量の大きな「たらい」などを使うといいでしょう。

台風などのときは、定期的に水を捨てることも忘れないでください。

雨漏り個所の確認

次にどこから雨漏りしているか確認します。ここは難しいポイントです。

天井から漏れているとしても、その直上に原因があるとは限りません。

それどころか、ほとんどのケースで違う個所から漏れています。

水は高いところから低いところへ流れますが、なにかを伝わってくるものです。

つまり、上を見たところで、雨漏りしている個所は簡単には見つけられません

さらに問題があります。

天井をはがしてみたら、水が溜まっているケースもあるからです。

天井の施工精度が高く、簡単に漏れてこないと、雨水が水たまりになります。こうなると、さらに原因がつかめなくなるのです。

ひどいときには、重みで天井が落ちてくるケースまであります。

壁の場合にも、原因は簡単に見つかりません。

クーラーのダクトの隙間などから漏れているなら簡単ですが、ALCのコーキングが役に立っていないときなど、どこから伝わってきているかわからないケースがよくあります。

いろいろな経路で流れてくるようなケースでは、発見はさらに難しくなるでしょう。

できる限り確認して、原因を見つけられたら運がいいともいえますが、被害を考えるとそこまでのんびりしていられません。

早めに見つけなければ、ダメージが拡大します。

関連記事:雨漏り発見!屋根塗装で直せる?原因はどこに?

雨漏り修理しないとどうなるか

そのままにできないからといってDIYでは厳しい!雨漏り修理の現実

雨漏りしたままにしたらどうなるでしょうか。生活空間として恐ろしいことが起こることもあります。

膨大な修理費につながるような問題も出てくるので、注意が必要です。

シミ

雨水が流れたところは、必ずシミがつきます。

雨水には汚れと、壁紙や天井などの部材の汚れも含まれる為、必ずシミになって残るのです。

このシミは一度ついたら簡単には消えません。それどころか、さらに汚いシミ跡として残るのです。

やがて悪臭も出るようになり、部材としても劣化させます。

シミはあとから拭いても消えることはないので、部材を交換するしかありません。

クロスや天井材の交換になるため、かなりの出費を伴います。

生活にも影響を及ぼすことを考えれば、深刻な問題です。

カビ

シミがついているだけなら見た目の問題です。臭いも先に拭いておけば、抑えられるでしょう。

しかし、水分が残ると、カビが生えることもあります。

目につかないところでは、知らない間にカビが繁殖する可能性があり、吸い込むだけで健康被害を及ぼす可能性があります。

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カビは簡単に除去できません。部材の深部に根をはるからです。

汚れて見えるだけではなく、胞子を拡散し、ほかのところでも繁殖する可能性があるのも問題といえます。

建材の劣化

雨漏りしているなら拭けばいいと思いがちです。

ですが、マイホームに使われている部材のほとんどは、水分が苦手で雨水が染み込むことを想定していません。

内部の部材は特に防水などを考えて作られていないため、雨漏りによって水分が染み込むと劣化を促進させるのです。

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自然のなかで朽ちている木を見ることもあるでしょう。古くなり、水分が染み込んでボロボロになるのです。

木材を含め、水分を含むと膨張します。膨張すると結合力が弱くなり、乾燥しても強度を保てなくなるのです。

内部の成分が流れ出すので強度を落とします。だからこそ、外部に触れる部材は防水が必須であり、屋根も壁も塗装して防水するのです。

特に危険なのは、内装で使われる無垢材です。

水分に触れることを想定していないため、膨張して一気に劣化します。変形する原因ともなるため、雨漏りは天敵といっていいでしょう。

修理費用の増大

雨漏りを直そうと思えば必ず費用がかかります。

DIYで直そうとしても費用がかかることには変わりがありません。

まずは一例で見ていきましょう。

雨漏り個所修理費用
屋根10万円以上 補修内容による
外壁5万円以上 補修内容による
天井の補修10万円以上
バルコニー15万円~ 面積による
サッシ回り3~20万円
屋上防水100万円以上 面積と工法による

高額なのがわかるでしょうか。

大事なポイントは、原因が特定できて、初めて修理に取りかかれるところです。原因が正確にわからなければ、施工しても無駄になる可能性が出てきます。

原因が1つとは限らないことも問題でしょう。

もしかしたら、複数の問題が関係しているかもしれません。

そうなると、修理はさらに難しくなります。

特に劣化が進んだ場合には、問題が絡み合い、対応できないほど広がる場合もあるからです。

修理の最低金額は、軽微でほとんど手がかからない状況だったことが考えられます。

DIYなら自分の労務費はかからなかったこととして、材料費が相当します。

それでも、このような価格で終わるとは限りません。

屋根ともなれば材料が簡単に手に入らないだけではなく、足場などの設営に関する費用がかかります。

そうこうしているうちに、あっという間にコストオーバーとなるわけです。

それも自分の労力を使って報われるとも限りません。

うまくいくとは限らないほど、雨漏りを直すのは難易度が高いものなのです。

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雨漏り修理はDIYでできるのか

現実的に施工する面から「雨漏りをDIYで直せるか」を見ていきましょう。

どうしてDIYでは難しいか、早い段階で専門業者に依頼したほうがいい理由もわかるからです。

特定が難しい

いくつか例をあげましたが、雨漏りの原因特定は本当に難しいものです。

たとえば屋根から雨漏りしていると仮定します。

どこから漏れているか、屋根にのぼってわかるでしょうか。

屋根に穴が開いていればだれでも予測できます。

ですが、ほとんどの場合にはそんなはっきりわかるものはありません

もしかしたら、1か所じゃないかもしれないため、複数の個所を探すことになるでしょう。

それもわからないからこそ、原因を永遠に探す羽目になります。

では、屋根裏に入るとします。屋根裏に入れる家が条件ですが、水漏れの跡を追いかけていけばある程度の予測がつくかもしれません。

しかし、できるのはそこまでです。なぜなら、その奥に何があるか分からないということと、屋根材の部分の状態を知らなければいけないからです。

仮に特定できたとしましょう。今度は屋根にのぼったとしても、おそらくわからないはずです。

なぜなら、内側から見ても外の状況も分かりませんし、逆もしかりだからです。

これが雨漏りの特定の難しさを表しています。

高所作業の危険性

DIYで直したいと思ったら、屋根に上がることになるでしょう。あなたは高所作業の経験はありますか?

なにが危険で、どんな設備と安全対策をすればいいでしょうか。

高所作業をするだけで、さまざまな要素が関わってきます。

上るだけではなく、作業のための足場も作らなければいけないのです。

それも安全性に配慮した足場を必要とします。

足場を作るだけでも技術が必要です。広さや足場材の調達も検討しなければいけません。

安定した足場を作るだけでも、難しい問題です。

仮に足場はできたとします。

高所作業には危険がいっぱいです。足を踏み外せば墜落します。

墜落すれば死亡事故にもつながるような大怪我をする原因になるでしょう。

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落ちないために取れる措置もたくさんあります。その措置をDIYではほぼとらない方が多いですよね。

なぜなら危険に対する意識が低いからです。落ちたらどうなるか、それよりも今やれば終わると思って行動する人のほうが多いかも知れません。

軽視していると、それだけで危険性は増大します。

素人の工事とは、リスクに対する評価に大きな問題があるのです。

屋根の構造的知識

DIYだろうと、屋根に対する知識がなければ始まりません。

屋根を含む建築物の知識はなかなかもっていないですよね。しかし、雨漏りを直そうとしたら、「知識がない」では対応できないのです。

仮に動画などで修理法を見たとします。

それが同じように適用できるでしょうか。同じ問題が起きているといえるでしょうか。

それを比較するためにも、屋根の構造的知識が欠かせません。

とはいえ、屋根の構造はとても難しく、素人がちょっと見ただけでわかるものではないですよね。

特に雨漏りする可能性を探ろうとしたら、構造だけではなく、時代背景も含めて弱点を知る必要があります。

施工や材料に対して、どのような経時変化が起こるのか、雨漏りしやすい場所さえ理解が難しいのです。

雨漏りはDIYのレベルで簡単に直せることではありません。

雨漏りとは見えない水の経路との勝負です。

経路を遮断できなければずっと漏れ続けるだけでなく、他の悪影響にもつながってしまいます。

DIYで時間をかけて直るかどうか判断するより、プロの施工で早く修理した方が、被害は少なく抑えられます。

できるのは応急処置程度まで

DIYでできる範囲を考えてみましょう。

実際にできるのは、見てわかる範囲の応急処置程度までです。

内部構造的な部分は難しいことを理解しつつ、できる範囲を見ていきましょう。

コーキング

サッシ回りの水漏れなど、パッと見てわかる範囲ならDIYで対応できないことはありません。

パッとわかるところの代表格がコーキングです。

水漏れしている事実から、コーキングが怪しいといった対処になりますが、原因も分かりやすくDIYでできる範囲に入ります。

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コーキングはホームセンターなどでも手に入るもので対応できます。

1液のカートリッジタイプなどもありますよね。ガンとカートリッジ、プライマー、マスキングテープ、ヘラを用意しましょう。

ポイントは、古いコーキングを徹底的に除去し、プライマーを塗っての施工です。

プライマーは接着剤で、これがなければ密着しません。隙間ができないようにヘラも使って充填させれば、見た目はうまくいかなくても効果を発揮します。

余計なところに付着すると仕上がりが汚くなるため、マスキングテープで養生しておきましょう。

乾燥し始めたら、マスキングをとればでき上がりです。

防水テープ

雨漏りしている個所がはっきりしており、内側から防水して済むなら、防水テープで対応できます。

水漏れ対策専用のテープで、張り付けるだけでいいので施工としては簡単です。

施工のポイントはなんといっても原因個所の追求となるため、壁の一部に穴が開いていたという場合になるでしょう。

天井部分には構造的にも難しい施工方法です。

防水テープは、水があっても対応できるものがあります。

ですが、異物が付いたまま張り付けると、隙間ができます。必ず清掃し、異物がない状態を作り施工しましょう。

補修スプレー

ホームセンターや通販でも手に入るようになったのが、補修スプレーです。

小さなピンホールなどから水漏れしているときに使える方法で、膜を作りカバーすると考えればいいでしょう。

接着剤を塗布する形になるため、基本は乾いていなければいけません。

原因個所も理解したうえで塗布する必要が出てきます。

修理したい場所に直接スプレーするだけの簡単施工ですが、恒久的に対応できるものではありません。

塗膜の強度が維持できるか、強度を超える水圧がかかると漏れだすからです。

原因を直すのではなく、水漏れしている状況を抑えるだけなので、構造的な問題はクリアできません。

関連記事:外壁塗装しないとどうなる?プロが教える外壁塗装を放置した怖さ

雨漏り修理が高額になる理由

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雨漏り修理は、どうしても高額になります。

単純に問題個所を直すだけでは済まないことがあげられる為です。理由を見ていきましょう。

内装の痛みや電気系統への影響

水漏れしたことでの2次被害が、施工費用を高額にします。

水漏れしたあとの内装の処理などは、思っている以上に費用がかかるからです。

内装だけではありません。電気系統にも影響が出る可能性があります。

電気系統のほとんどは壁や天井の内部にあります。そこに水が通ることを予想していません。

漏電などの影響も出てくるため、非常に大きなリスクになるのです。

修理には専門業者の施工が必要になります。

あとから必要になることも出てきますし、早めに対処しないと、想像以上に大きな被害を生み出すかもしれません。

屋根の劣化が進む

たとえば屋根の1か所から雨漏りしたとします。

本来は部分的な補修などでカバーできたものも、放置していると、ダメージが広がり、大掛かりな補修工事につながる可能性があるのです。

屋根のほかの部分にも影響が広がり、劣化は拡大します。

拡大した劣化は、さらに加速するのです。

屋根塗装で維持できたものが、劣化部が拡大若しくは進行し屋根材の交換となれば、施工費用はどんどん大きくなります。

けた違いに大きな費用が必要なことさえ出てくるのです。早めに施工していればよかったと思っても、もう間に合いません。

実際のケースとして、屋根の劣化に気が付かず、大量に雨漏りして気づくことも珍しくないでしょう。

ほんのわずかな雨漏りは、なにが起きているか理解できないこともあるからです。

結果として気が付いたときには手遅れで、屋根全体の補修になることが、施工費用を大きくします

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雨漏り修理の方法

雨漏りの修理方法ですが、ここからはDIYでは対処できないような内容も含みます。

プロが施工することを前提とし、どのような対処をするか見ていきましょう。

施工例がわかると、見積もりの参考にもなるはずです。

コーキング

コーキングは、サッシ回りだけではなく、部材の継ぎ目に使われています。

施工も素早くできることから、多くの個所に使われてきました。

壁材のつなぎ目なども含め、水漏れの原因になりやすい箇所は、コーキングで処置してあることがあります。

大事なことは、雨漏りしている状況では、コーキング材の特性上施工できないということです。

水漏れを止めるか、晴れている日に施工する必要があります。

事前に状況の確認が必要で、その後、既存のコーキングを撤去、マスキングを施し、プライマーを塗布してコーキング材を充填させるのが施工の流れです。

コーキングは養生もしっかりしなければいけません。この間に水に触れると変質する可能性があり、水圧によっては隙間が生まれるからです。

使い方次第で、軽微なクラックなどの隙間も埋められます。

漆喰(しっくい)の補修

屋根瓦の棟部などの隙間を埋めているのが漆喰(しっくい)です。

隙間を埋めて固定するのが役割で、瓦の下にある粘土層を守っています。漆喰は防水の役割をするだけではなく、接着の役割も担います。

劣化する事で瓦にズレが生じる為、注視が必要な箇所です。

漆喰はだいたい20年で限界を迎えます。日本瓦が100年もつといわれるのに比べ、かなり短命です。

漆喰が劣化して瓦がずれているイメージ画像

劣化が進むとひびが入り、見た目もボロボロとした状態になります。

やがて剥がれ落ちはじめ、なかの土が見えるのです。この土は棟瓦を支える台の役割をしている台土ですが、水を吸収するので雨漏りにつながります。

水分を含むと外部に流出するようになり、棟瓦が不安定な状態になってずれるのです。

漆喰に異常が出てくれば、早い段階で補修しなければいけないことがわかるでしょう。

問題は漆喰がある部分は高所ということです。

漆喰自体の扱いも難しく、DIYで簡単にできる場所ではありません。

施工方法としては、軽度なら漆喰を詰め直しを行います。1日で終わることが多いレベルで、費用もさほどかかりません。

ひどい場合には棟瓦の撮り直しが必要です。

いったん取り外して新たにするため、どうしても時間がかかります。量にもよりますが、3日~5日の工事となるでしょう。

棟板金の交換

スレートや金属屋根の場合、棟板金と呼ばれる金属部品が使われます。

現在は劣化しにくく、さびにくいガルバリウム鋼板やエスジーエル鋼板などが使われますが、以前は鉄やトタンでした。

そこに鉄のくぎを使って止めていたため、時間とともに劣化しやすい部分の代名詞だったのです。

こちらも現在はステンレスのビスに置き換わってきました。

施工方法的には大きく変わっていません。

古いものを取り外し、新しいものに交換するということだけですが、耐久性も大幅に変わり、雨漏りも改善できます

工法としては、棟板金だけ交換するか、劣化度合いによって屋根工事を伴うかの2つになるでしょう。同時に屋根用の足場も必要です。

谷樋(たにどい)の撤去交換

あまり聞きなじみがないかもしれませんが、屋根材同士の取り合い部分には、谷樋(たにどい)と呼ばれる部分があります。

軒にある樋(とい)が屋根にあると思えばいいでしょう。屋根で流れ落ちてくる雨水を集めて落とす樋になります。

雨水を集めるため、問題が起これば雨漏りする原因です。

谷樋はかなり強固な作りです。それでも屋根の伸縮が集まる部分なので、力がかかります。

経年劣化もしやすく、メンテナンスが必要です。

飛んできた枯れ葉やゴミ、汚れがたまり、オーバーフローするケースもあります。

これが劣化を生み、やがて雨漏りにつながることも珍しくありません。

屋根のなかでも取り合い部分で交換となれば、かなりの費用がかかります。

時間もかかるため、カバー工法で対応するケースが増えました。屋根材のうえに屋根材を重ねる工法で、棟板金は交換します。

屋根を取り外さないため、そのまま生活でき、工期も短く谷樋も必要なくなります。ただし、瓦屋根には向いていません。

瓦のずれ修理

瓦がずれてしまえば、屋根として防水機能を失います。

台風や地震など外的力によってずれることがほとんどですが、劣化でずれるケースも出てくるでしょう。

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補修レベルでも、足場が必要であれば足場代がかかります。

部分的にずれを直す程度なら大きくかかることはないでしょう。破損している場合には交換しなければいけません。

実際に瓦がずれてもすぐに雨漏りはしません。下にある防水用のルーフィングが受け止めて流すからです。

しかし、わずかな穴があれば雨漏りしますし、劣化している可能性もあるため、瓦のずれは早く直さなければいけないのです。

ルーフィング・下地の補修

ルーフィングは、屋根材の下にある防水紙のことです。

屋根という構造のなかでも、雨漏りを防ぐ最後の砦になります。

ルーフィングは、表面から見えません。非常に大事な存在ですが、内部にあるため劣化にも気が付きにくいのです。

ルーフィングを使うのは、2重に守るためです。下地も含め雨水の侵入を許せば、構造的に劣化が進みます。

内部に雨漏りを発生させる要因となるからこそ、厳重に守っているのです。

つまり、屋根から雨漏りしているのなら、ルーフィングが傷んでいる可能性が高いでしょう。

ルーフィングは屋根材の下地の部分にあります。

簡単にチェックできないだけではなく、経年劣化もしやすいものです。さらに、交換も簡単ではありません。

耐用年数も20年程度といわれているため、ある程度で交換する意識をもつことが大切です。

特に屋根材がずれたりさびたりしたとき、ルーフィングに負担がかかり、劣化も促進するため、早めの交換が必要になるでしょう。

外壁・屋根塗装

雨漏りは、雨水の侵入があるからこそ起こります。2重の備えとして、屋根材や壁材、次に防水紙などがあります。

大事なことは、最初の段階で雨水の侵入を許さないことです。

そこで活躍するのが外壁・屋根塗装です。

外壁・屋根塗装は、材を守る役割が重要です。壁材や屋根材に雨水を浸透させない防水層として役立ちます。

材の寿命をのばし、構造的な部分も守る外壁・屋根塗装は、簡単な雨漏りの対応策にもなるのです。

塗装することによって、防水性能を回復させられます。

穴が開いている部分なども小さいものなら塗料が埋めてくれるからです。もちろん、大きな損傷はカバーできませんが、軽微なものであれば塗装だけで直ります。

構造的にも外壁・屋根塗装は重要です。もっとも外側で雨水などから守る層となるからです。

劣化もしやすい部分となるため、早めにメンテナンスを含めて塗り替えていくことが雨漏り予防にもつながります。

屋根全体の工事

屋根全体の工事は、雨漏りに対する最終手段です。

屋根材は種類によって劣化とともに反りかえるようなことも出てきます。このような状態までくると、補修では対応できません。

もちろん、屋根塗装をしても手遅れです。

劣化も全体に波及している状況が考えられ、全体を交換するなど大規模な工事の段階に入ります。

そのままにできないからといってDIYでは厳しい!雨漏り修理の現実

外壁・屋根塗装をしていれば、劣化の速度は落とせます。

屋根全体の工事となれば、雨漏りといった軽微なレベルでは済まない状況でしょう。

シンニッケンは、無料点検から始まり、屋根のメンテナンスもできます

ダメージの状態によって屋根全体の工事まで請け負えます。そのレベルになる前に、屋根塗装で被害を拡大させないようにしていきましょう。

関連記事:雨は外壁塗装が守る!工事との関係も徹底解説!

見えないからこそ大事な専門業者の調査

雨漏りにつながる屋根の状態は、目視でわからないことがいろいろと出てきます。

これが大きな問題です。DIYで対応できるレベルではなく、専門家でなければわからないこともいろいろとあるため、どのような調査をしていくか見ていきましょう。

目視による調査

まずは目視で状態を確認します。外見的な問題があれば、すぐに判断がつくからです。

そのままにできないからといってDIYでは厳しい!雨漏り修理の現実

目視で問題を見つけられるのは、経験と知識にかかっています。

素人ではわからない変化も見つけ出し、その次の段階につなげられるのです。

目視で大事なことは、隠れた問題を見つけることにあります。

シンニッケンの無料診断でも、目視でうちに潜む問題点を見つけ出していくところが、プロの技術です。

散水による調査

雨漏りしている状況は、水の流れが内部に向けてできている状態です。

つまり、意図的な散水によって、どこから漏れてきているか判断できます。

特に晴れが続いている状態で、どこから漏れてきているか判断が難しいときに行う方法です。

屋根全体に散水するわけではありません。目視によって見つけた問題点に対し散水することで、問題をはっきりさせます。

紫外線投射発光調査

散水も単純に水道水をまくだけではなく、色を付けて監視する方法も使われてきました。

色付けすることで、複数の個所を同時に判断できるからです。色付けするといっても、見た目で色がわかるわけではありません。

蛍光増白剤を使うため、紫外線ライトで照らすと色がわかるのです。

紫外線投射発行調査とも呼ばれますが、散水とは違い晴れていなくても使えます。

雨のなかでも内部で判断できるからです。

問題は費用が増大することでしょう。建物の大きさによって、使う量も増えるからです。

あらゆる構造物に対して使えますので、原因が分かりにくいときに大まかな判別にも使われます。

サーモグラフィーによる調査

サーモグラフィーとは、赤外線カメラを使うことで表面温度を測定して判断する方法です。赤外線調査とも呼ばれます。

温度を測ることで雨漏りがわかるかと思うかもしれません。

しかし、水が流れると、そのものの温度とともに気化熱によって変化が出ます。漏水している個所を特定しやすくなるのです。

サーモグラフィーのメリットは、足場も解体も最小限で済むことです。

外見から変化を調査できるため、すぐにでも実行できます。

問題は費用がかかることでしょう。機材が高額で専門的な知識もなければいけません。

隣家もある程度離れているなど、条件もあります。

ガス調査

ほかの方法とは少し違うのが、ガス調査です。

室内に高圧ガスを充てんさせます。雨漏り個所があれば、そこからガスが漏れてくるため、センサーで判別できるのです。

つまり、雨漏りと逆の経路で原因を見つけます

トレーサーガス調査とも呼ばれ、配管の水漏れで活用されてきた方法です。

密閉性の高い建築物で効果をあげやすい調査で、ガスではなく香料を使った空気を注入し圧力をかける方法も使われてきました。

ガスを使えないような環境でも対応できます。

こちらもセンサーを使えば判別できるため、高いレベルで判別できる方法です。高気密住宅やRC構造などでよく使われています。

マンションなどで、ワンフロアーだけ調査したいときも役立ちます。

特定の部屋にガスを注入することで、漏れている経路を見つけ出せるからです。

ガス調査もサーモグラフィーと同様に非破壊検査のひとつとなります。

一部を撤去して調査できない状況などでも活用可能です。

問題は基材の数が多くなり、費用がかさみます。

サーモグラフィーほどではないにしろ、費用はかなり高額になる調査方法です。それでも破壊せずに済むメリットは大きいでしょう。

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まとめ

雨漏りは簡単に修理できることではありません。

DIYで修理はできる可能性があっても、原因の判別が難しいからです。プロでも原因を見つけ出すために、さまざまな方法を使います。

時間をかけて判別するケースも出てくるため、DIYで知識や経験も乏しいなか、限定された機材や人数では見つけるのは困難なのです。

雨漏りを修理せずにそのままにしておけば、被害は甚大なものになるでしょう。あとから補修するにしても、費用はどんどんと高額になるのです。

シンニッケンでは、屋根塗装だけではなく、修繕や屋根全体の工事まで可能です。

ですが、大事なことは、ここまでの状態に至る前であれば、塗装である程度カバーできることだと考えています。

手遅れになる前にメンテナンスする。

これこそがリーズナブルで安心して生活できる環境を作るポイントです。

なにか異常を感じる前に無料点検を利用してみてはいかがでしょうか。

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