オシャレで汚れも目立たない!外壁塗装はグレーが人気!!
最終更新 : 2024.10.25
外壁塗装にもいろいろな色合いがあるなかで、人気色のひとつがグレーです。
非常にスタンダードなカラーで、多くの人から支持されてきました。
オシャレで汚れも目立たないとされるグレーですが、どうしてここまで人気なのでしょうか。
もっと奥深い人気の理由が隠されています。
グレーをもっとうまく活用するためにも、情報を参考にしてみてはいかがでしょうか。
Contents
外壁塗装でグレーが人気の理由
外壁塗装のなかでもグレーが人気なのには、明確な理由があります。
理由を知るだけで、グレーに対する考えかたが変わるはずです。
汚れや劣化がわかりにくい
汚れとはどのようなものですか?色はどうでしょう?いきなり聞かれても、なんとなくしか出てきませんよね。
外壁塗装につく汚れは、主に排気ガスや土埃でしょう。
このような異物が外壁塗装の上につくと、色味が変わって汚く見えるのです。
そのため、排気ガスや土埃がつかないような平滑面にするといった手法をとります。
凸凹があるとそこにたまりこんで汚れて見えるからです。
この排気ガスやほこりはどのような色ですか?いざ聞かれると出てきませんよね。
実はこのような外壁塗装につく汚れは中間色なのです。
中間色とは非常に広い範囲の色を指しますが、基本は白と黒の中間であるグレーを意味します。
ほかにもいろいろな色を混ぜたものでも、だいたいグレーと呼んだりしますよね。このようにさまざまな色の中間的なものだと思えば間違いありません。
では、中間色がグレーの上についたらどう見えますか?あまり気にならないですよね。
ところが黒の上にグレーの砂ぼこりがついたとします。だれが見てもはっきりとわかるでしょう。
つまり、外壁塗装をグレーにすると中間色である汚れがわかりにくくなるのです。
これが汚れが目立たないメリットにつながっています。
チョーキング現象もわかりにくくできる
外壁塗装にとって、劣化を示すチョーキング現象はとても重要な意味があります。劣化の第一段階として状態がわかるとともに、見た目にも変化が出てくるからです。
チョーキング現象は、白亜現象とも呼ばれます。名前にもあるように、指で触ると白い粉がつくのが特徴です。この白い粉は紫外線によって分解された塗料の樹脂成分で、それが粉状になって表面にあらわれたため、チョークのようになるのです。
ここで重要なのは、「白い粉状」の物質。外壁塗装と同じような色で出てくるわけではありません。
塗料の主原料である樹脂は無色透明。
チョーキング現象が始まると外壁塗装も色褪せが目立つようになります。
つまり、二重の要因で白っぽく見えるのです。
では、外壁塗装がグレーの場合はどうでしょうか。チョーキング現象が始まってもそこまで目立ちません。
それは、グレーが中間色であることが大きく影響するからです。
グレーは色付けされていても、白っぽい色合いになります。樹脂成分が出てきたとしてもわかりにくく、色褪せも目立ちにくい色なのです。
もちろん、劣化を防いでいるわけではありませんし手で触れば分かりますが、それでも他の色に比べてかなり目立ちにくいでしょう。
関連記事:こんな症状が出たら要チェック!チョーキング現象とはどんなことか徹底解説
シンプル
グレーは白と黒で構成された中間色で、とてもシンプルな色合いです。
これは無彩色ということにも関係しています。
無彩色とは、明度だけで表現できる色のことです。
「明るさのみ」といえばわかりやすいでしょう。無彩色に含まれるのは、白から黒までのグレーだけです。
正確には彩度が0ということになりますが、グレーは無彩色と思っていいでしょう。
無彩色は色味がなく、白から黒まで段階的に明るさが変わる色です。構成自体がシンプルなことも外壁塗装にあらわれてきます。
無彩色はほかの色との親和性が高い色だと言われています。
グレーにも青っぽいもの、赤っぽいものなどいろいろありますよね。
それほどシンプルな色合いで、いろいろなイメージを作り出しやすいのです。
周囲に自然に溶け込む
ほかの色と親和性が高いということは、目立ちにくい色という意味もあります。
個性の強い色は、ほかの色と交わりにくいでしょう。どうしても自己主張が強くなるからです。
グレーは周囲の家の色合いにも自然に溶け込みやすく、目立ちません。
自然な色合いだからこそ、調和もしやすくなるのです。
個性がないと感じる人もいるかもしれませんが、悪目立ちすることがいいことでしょうか。
周囲に自然に溶け込むことも個性だからです。
外壁塗装でモダンの象徴
外壁塗料でも、よく「モダン」という言葉を耳にしませんか?でも、何のことかはっきりとわかっている人はあまりいないかもしれません。
モダンとは、「現代的」「近代的」という意味があります。シンプルで都会的と解釈されることもある言葉です。
金属的でもあり、余計な装飾を持たない色合いという使いかたもします。
モダンの反対語はレトロです。日本の住宅でレトロといえば、大半は木造住宅のことを指します。
まれに古いコンクリート造りの住宅をレトロと呼ぶこともありますが、それでもどこかに木造のような複雑な色合いが混ざっていたりするものです。
グレーがシンプルで金属的なイメージに感じるのは無彩色だからです。
色合いがなく、温かくも冷たくも見えず、金属的で余計な色合いを持たないからこそ、グレーの外壁塗装がモダンの象徴となりました。
もちろん、外壁の種類や作りによっても違います。それでもグレーの外壁色にすれば、シンプルモダンに近づくのです。
関連記事:【外壁塗装色の選び方】あなたの好みはなに色?ポイントを解説
外壁塗装でグレーを活かすポイント
外壁塗装でグレーを活かすためには、色合いを理解し、効果的な使いかたをする必要があります。
大事なことは、グレーの持つ特色を理解することです。
グレーの色としての基本
グレーは白と黒の中間色です。これが基本ですが、外壁塗装にもグレーがよく使われていると思いませんか?
グレーは漢字では灰色と書きますが、カイショクとも読みます。あまり使われない読み方ですが、銀灰色などと書いたときにはギンカイショクと読むのです。
色合い的にみると、ほかの色を引き立たせるときに使われます。
ほとんどの色を引き立たせてくれる特徴があり、絵の背景としてもよく使われるのがグレーの特徴です。
逆にみれば、グレーが主張しすぎると単調な色合いに変わってしまいます。
グレーだけで描かれた絵は、なんとなく退屈に見えませんか?子どもたちが道路の絵を描いたとき、濃淡のないグレーで塗りつぶすと、非常に単調で退屈でさえない感じを受けるはずです。
これもグレーの特色ですので、注意しなければいけません。
グレーは一色ではない
グレーはほかの色と、とても仲がいい関係にあります。
本来のグレーは白と黒の中間色ですが、外壁塗装色としては、濃いグレーや薄いグレー、赤っぽいグレー、青っぽいグレーなど多種多彩です。
それこそ、ねずみ色もグレーですが、こちらは正確には無彩色ではありません。
このように、ほかの色を少し混ぜて多種多様な色合いを作り出せるのは、親和性の高さがなせることなので、どこまでもこだわりやすい色と言えます。
問題は、メーカーによっても色合いが違う点です。
自分たちの思っているグレーはどのような色なのか伝えるのも、実は簡単ではありません。微妙なニュアンスの違いも生まれてきます。
シンニッケンには精度の高いカラーシミュレーションがあります。
色というのは、言葉にするのが難しいですが、カラーシミュレーションなら表現としてわかりやすく、伝えやすくなるのです。
自分が思ってた色とは違うといった失敗を減らすためにも、活用してみてください。
外壁材によって雰囲気が変わる
グレーは、使い方によってはのっぺりした色合いになり、なんだか退屈な感じなってしまいます。
この問題のポイントは、グレー単色になると濃淡が出にくいところです。
中間色の持つデメリットともいえるでしょう。
ところが、濃淡をつけるとグレーは違いを見せます。
存在感や迫力がどんどん増すからです。
でも、外壁塗装で絵画のような濃淡をつけることはできませんよね。ですが、外壁材によっては変化が生まれるのです。
現在の外壁材は、まったく凹凸がないものは珍しくなりました。なにかしらの凹凸が付けられているのは、影ができるからです。
これが外壁材ごとにグレーの雰囲気が変わるポイントです。
レンガ調の窯業系サイディングであれば、思ったよりも大きく見えます。影も大きく、アクセントも強くなるからです。
モルタル仕上げになると細かで不規則な凹凸になり、影も小さく細かくなることで、レンガ調より穏やかな印象を作り出せます。
このように、下地になる外壁材によってグレーの印象は大きく変わります。
しかし、塗ってみないとわからない部分もあるはずです。
シンニッケンでは、過去の実績が多数あります。
外壁材の種類の違いもデータがたくさんありますので、施工事例から判断してもらうことが可能です。カラーシミュレーションとともにお使いください。
つやでも変わる
グレーに変化を与えるのは印影だけではありません。もうひとつの大事なポイントが「つや」です。
つやがあると、どんな色も光り輝いて見えます。同じ色でも明るく見えるのです。
逆にツヤがなくなると、変化は少なく暗く見えるでしょう。
ですが、つやには明確な定義がありません。目安はありますが、明確に「ここからつやあり、つやなし」としているわけでないのです。
さらに半艶といった表現さえあるのですから分かりにくいでしょう。
光沢の表現として光沢値もあります。
しかし、こちらも明確に取り決めがあるわけではないので、カラーシミュレーションなどで好みを判断したほうが確実です。
配色でグレーは変わる
グレーは単調になりやすい欠点があります。
外壁材によっても変わりますが、変化を与える要因として配色も重要です。
基本は単色塗装
基本的に外壁塗装は単色での塗装です。
理由は外壁材でもアクセントがつきますし、屋根の色でも印象が変わるからです。
複雑な色合いは、一見するとよさそうに見えますが、まとまりがなくなりがちです。
面積の比率や位置関係でも印象に変化が出るため、まとめ上げるのは大変なことなのです。
グレーの場合も屋根の色に影響を受けると、これだけでツートンカラーと変わらない状態になります。
ただし、屋根の色は濃く暗い色が中心です。
グレーは中間色のため、どうしても淡い色になるでしょう。
そうなると、色合いによっては頭が重く、アンバランスになりやすい点に注意が必要です。
単色にすることで塗料の種類を抑え、無駄が少なくなるのも大事なポイントになるでしょう。
費用負担を少しでも軽くしたいなら、単色のほうが有利です。
ツートン
ツートンカラーとは、ふたつのトーンの色を使った配色という意味です。同じグレーでも明度を変えるだけでツートンと呼ばれます。
基本はいろいろな色の組み合わせですが、選び方によってかなり印象が違う点に注意は必要です。
つまり、まとまりのある色の組み合わせがあり、間違うと悪目立ちするような配色になりかねません。
組み合わせるなら、グレーとしてのメリットを活かすことを意識したり、汚れなどの問題も考慮するなどして選ぶといいでしょう。
アクセントカラー
アクセントカラーは差し色ともいわれます。たとえば、サッシ回りの色だけ変えてみるといった方法がアクセントカラーの使い方です。
実際に玄関は素材が違うため色合いも違います。サッシ回りなども同様で、ベランダだけ違う配色にすることもあるでしょう。
これらはすべてアクセントに変わるのです。
単色に塗装しても、実際にはこのような変化が入るものです。
もっと大きくとりたいときにも、シンニッケンのカラーシミュレーションを利用してみてください。
あまりに大きな変化を入れると色合いがうるさくなりがちですし、グレーの良さをつぶすことも出てきますので注意が必要です。
多くても色数は三色以内にしないと、ごちゃついてまとまりが出ません。
グレーとほかの色の相性
グレーを含んだツートンカラーやアクセントカラーの組み合わせを考えてみましょう。実際に組み合わせると、グレーの印象に違いが出てきます。
グレー×黒
基本的な配色のひとつで、黒と組み合わせると重みが出ます。
重厚なカラーを作りたいなら適した配色です。
黒は汚れやすいため、グレーの特色をつぶす可能性があります。色の重みがその理由です。
配色にも重要な意味を持ちますが、黒く濃い色は重く見えるでしょう。
逆に白は軽く見えます。人間の目の錯覚やイメージもありますが、重い色が上にくるとバランスが崩れるように見えるはずです。
面積にも影響されますが、あまり黒が多くならない配色にするとバランスがとれます。
黒とグレーであれば、ツートンよりもアクセントカラーにするほうがまとまります。
黒に対してグレーを使うといった方法もあるように、色同士が対等より差し色としてのバランスを考えた配色が重要です。
グレー×白
白はグレーをもっと明るく見せる色です。もともと白と黒の中間色がグレーですので、相性が悪いことはありません。
すっきりとまとまりやすい組み合わせで高級感が出る一方で、明るいグレーにすると白に飲まれてしまいます。
こうなるとツートンカラーの意味はなくなるため、濃い目のグレーにするほうがいいでしょう。
実際の使用例としては、白に対してグレーを差し色にするといった割合が一般的です。
白も黒と同じように汚れが目立ちます。配色の位置なども意識するといいでしょう。
グレー×ネイビー
グレーとネイビーの組み合わせは、すっきりとした印象を作ります。飽きにくい印象の外壁塗装になる組み合わせです。
引き締まった色合いになる一方で、黒と同様にバランスの問題が出ます。
ネイビーは黒く重い色のため、上に持ってくると頭が重くバランスがとりにくくなるからです。
上下にわけたツートンが相性もいいので、四角い形をした建物に使うといいでしょう。
グレーで失敗するパターン
外壁塗装にグレーを使っても、必ず成功するわけではありません。失敗したと後悔する前に、どのような理由があったのか理解が大切です。
イメージと違う
グレーだけではありませんが、どうしてもイメージに合わないことが出てきます。
これは面積効果などもありますが、仕上がりが薄く感じるケースはよくある失敗です。
単純に色合いが合わなかったことも考えられますが、光が当たったことで薄く見える可能性があります。
つやの関係と同じですが、光が当たると薄く見えるからです。
イメージとの違いを無くすためには、カラーシミュレーションが大切です。
シンニッケンのカラーシミュレーションなら、薄くなりがちな部分もシミュレーションできますので、イメージの相違をできるだけ減らせます。
意外と汚れが目立つ
グレーは汚れが目立たないはずなのに、目立ってしまうケースもあります。
理由はいくつかありますが、明度が白や黒に近いグレーやつやを抑えたマットなカラーにするとどうしても目立ちやすくなるのです。
さらにもうひとつの理由として、凹凸が挙げられます。
これは外壁材にも影響されますが、モルタル外壁など細かな凹凸があると、どうしても汚れが乗ってしまうからです。
地域的な問題にもよりますが、事前に相談すると汚れに関してある程度想定することができます。
似たような家が多い
人気カラーであるグレーは、多くの人が選択します。周囲に似たようなカラーの家が増えてくる傾向があるのは否めません。
スタンダードで選びやすいことのメリットを活かすことが大切です。
ほんの少しの変化を加えるだけでも違うので、差し色を使って対応するといいでしょう。樹木を植えるなど、外壁塗装以外でも違いを出せます。
地味になりがち
グレーは中間色である以上、派手な印象にはなりません。それどころか地味になりがちです。
華やかにしたいときには、色味を入れてみるといいでしょう。ブルーグレーやローズグレーといった色もありますし、少し緑が入ったモスグレーもイメージが変わります。
無彩色からの変化が地味になる傾向に変化を与えるのです。
古びて見える
古びた印象に見えるのは、くすんだ色合いになりがちだからです。
特にマットなカラーにすると、質感を感じさせません。これが古びた印象につながる問題です。
基本的な対策は、つやを出すことにあります。
つや感があると光輝いて見えるため、古びた印象がなくなるのです。
関連記事:オシャレな外壁塗装!?押さえておきたいポイントをご紹介
シンニッケンのカラーシミュレーションで
大事なことは、どんな色に仕上がるか、正確に想定することです。
施工業者と打ち合わせをして、想定した色合いに対する理解の相違をなくします。これが失敗を防ぐポイントです。
自分の思っているグレーを正確に伝えられるでしょうか。グレーにもいろいろな種類がありますよね。
明度の違いだけでも印象が全く異なります。
ですが、どれもグレーという言葉でひとくくりできてしまうのです。これが失敗を招きます。
自分の印象をまとめるためにも、共通の結論を出さなければいけません。そこで役立つのがカラーシミュレーションです。
シンニッケンのカラーシミュレーションは精度も高く、お互いのイメージを伝えやすい資料になります。
失敗を防ぐためにも、積極的に使ってくださいね。
まとめ
グレーは非常に人気の高いカラーです。ですが、無彩色やバリエーションの広さなど、あまり理解されていない点があるのも間違いありません。
大事なことは、自分のイメージを間違いなく伝えること、そして施工業者はイメージを正確に再現することです。
そのためには同じものを見て、同じ方向で施工する必要があります。
もうひとつ大事なことは、組み合わせです。グレーはほかの色との親和性の高い色ですが、ツートンなどの組み合わせは簡単ではありません。
ほとんどの色はグレーよりも主張が強く、バランスを取らないとどこかでアンバランスな印象になるでしょう。
これではうまくいったとはいえません。塗料の種類が増えることから費用的な問題も出ます。
基本となるのは単色での外壁塗装です。
そのうえでアクセントを作るなどを考えてみるといいでしょう。
実際の例を見てもわかるように、玄関などの色でも印象も仕上がりも変わります。
満足いく仕上がりを目指すためにも、細かな点もシンニッケンにご相談ください。