外壁塗装の工事の流れとは?施工期間はどれくらいかかる?

最終更新 : 2024.11.19

住宅の美しい外観を維持し、建物の老朽化を防ぐためには定期的な外壁塗装が必要です。

しかし、工事にあたってどの程度の日数がかかるのか、どのような工程で作業が行われるのか、それに伴い日常生活に支障をきたさないかなど、さまざまな懸念が生まれることも多いでしょう。

そこで本記事では、外装塗装の工事の流れや施工に要する日数、工事の際の注意点などを解説します。

https://shinnikken.jp/wp/estimate/

外壁塗装の工事までの流れ

外装塗装の作業を専門業者へ依頼する際、どのような流れで進んでいくのでしょうか。工事に着手するまでの一連の流れをご紹介します。

1.問い合わせ

はじめに、外壁塗装の業者に問い合わせを行います。

業者によっても問い合わせ方法は異なりますが、電話やメール、Webサイトからの問い合わせフォームなどが代表的です。

この段階で現地調査の日程調整も行います。

また、予算や施工のスケジュールなどの希望があれば、問い合わせの段階で条件を伝えておくとスムーズです。

2.現地調査・見積もり

業者によってはWebから必要事項を入力するだけで概算の見積もりを提示してくれるところもあります。

しかし、外壁塗装にかかる費用は外壁の状態や面積などによっても変わってくるため、正確な見積もり額を算出するためには現地調査が必須となります。

また、壁面に生じている細かなひび割れや色あせ具合などは目視で正確に見極める必要があるため、現地調査は欠かせないプロセスです。

3.契約

見積もり金額や内訳、工事のスケジュールなどを確認のうえ問題がなければ、正式な契約手続きに入ります。

手続き後の段階でキャンセルや解除となると違約金が発生するため、分からない点や不安な点があれば確認しておきましょう。

4.打ち合わせ

契約が完了したら、外壁塗装工事の大まかな工程や、工事期間中の注意事項などの説明を受けます。

工程および注意点については以下の項目でも解説します。

関連記事:外壁塗装の色選び完全ガイド|おすすめ・人気の色や失敗しないためのシミュレーションを紹介

https://shinnikken.jp/wp/estimate/

外壁塗装工事の全工程

専門業者との契約が成立した後は、実際に外壁塗装の作業に入っていきます。完了までの工程を大まかにご紹介しましょう。

1.足場設置

外壁塗装は高所作業となるため、安全かつ効率的に作業を行うために足場を設置します。

建物の大きさによっても足場の規模は変わってきますが、およそ半日から1日程度で足場の設置は完了することが多いようです。

なお、足場は金属製のパーツを複数組み合わせて作られるため、作業時に大きな音を伴います。

2.洗浄

足場の設置が完了したら、塗料を塗る前の下準備として外壁の洗浄を行います。

ホコリや汚れが付着した状態で塗装を行うと、塗料の密着性が失われ剥がれ落ちてくることがあります。

そのため、専用の高圧洗浄機を使用し外壁に付着したホコリや汚れを徹底的に洗浄していきます。

3.養生

養生とは、窓や扉、床面などに塗料が付着するのを防ぐために、ビニールなどで覆う作業のことです。

万が一、養生が不十分だと付着した塗料を取り除くことが困難となるため、特に丁寧な作業が求められます。

4.下地補修

外壁にひび割れやサビなどが見られる場合に行われるのが下地補修です。

たとえば、表面にわずかなひび割れが発生している場合には専用のパテで補修します。

下地補修をしないまま塗装を行うと仕上がりが悪くなるため、特に念入りに作業を行います。

5.下塗り

外壁塗装は塗料を3層に分けて塗ることが基本となります。

1層目にあたる塗装を下塗りとよび、外壁の状態や素材に分けて下塗り材を使い分けるのが一般的です。

たとえば、金属製の外壁材であればサビ止め効果のある下塗り材を、モルタル材にはひび割れを防ぐ下塗り材を用います。

6.中塗り

下塗り材が乾燥したら、その上から2層目の外壁用の塗料を塗っていきます。

外壁の広い面はローラーで塗り、サッシや付帯部との境目など細かい部分は刷毛を使用してムラのないよう仕上げます。

7.仕上げ塗り

中塗りが十分に乾燥したら、3層目にあたる仕上げ塗りを行っていきます。

中塗りを同じ塗料を使用しますが、乾燥している部分と仕上げ塗りをした部分とではわずかに色合いが異なるため塗り残しの心配はありません。

8.足場の解体

仕上げ塗りまでが完了し、塗り残しやムラがないことを確認できたら、足場を解体していきます。

足場の設置時と同様に大きな音が発生しますが、解体作業は一般的に半日程度で完了することが多いです。

9.清掃・引き渡し

最後に、養生ビニールを取り外し、作業に使用した道具や材料などを撤去・清掃し、一連の作業は完了となります。

外壁塗装工事の期間はどれくらい?

上記でご紹介した通り、外壁塗装の作業にはさまざまな工程があるため完了・引き渡しまで一定の期間を要します。

建物の大きさや塗装面積などによっても工事に要する期間は変わってきますが、一般的に1週間から10日前後というケースが多いようです。

ただし、外壁に大きなひび割れがあり補修に時間を要する場合なども想定されるため、まずは現地調査をしてもらい作業日程を確認しましょう。

また、工期が遅れるその他の要因として天候の状態も挙げられます。

雨天時に外壁塗装の作業はできないため、特に梅雨時など悪天候が続くと工事のスケジュールが後ろ倒しになることもあります。

https://shinnikken.jp/wp/estimate/

外壁塗装工事中の注意点

外壁塗装工事の期間中は、日常生活においてさまざまな支障をきたすこともあります。

工事を依頼する前に押さえておきたい注意点をいくつかご紹介しましょう。

洗濯物を外に干せない

外壁塗装の工事中はベランダや庭に洗濯物を干すことができないケースがほとんどです。

作業の邪魔になることはもちろんですが、塗料が洗濯物に付着したり、ニオイが染み付いてしまうリスクがあるためです。

そのため、工事の期間中は洗濯物を屋内に干すか、コインランドリーを使用するなどの対策を考えておきましょう。

窓を開けられないタイミングがある

外壁塗装の中で、洗浄や下塗り、中塗り、仕上げ塗りなどの工程では、高圧洗浄の水や塗料が室内に入ってしまうリスクがあるため窓を開けることができません。

また、塗料を塗り終えた後の乾燥時においても、窓を開けることで室内にニオイが入ってくる可能性もあるため注意が必要です。

塗装した箇所の近くに物を置けない

外壁の近くに植木鉢や物干し竿などを設置していると、作業時の邪魔になる可能性があるほか、塗料が付着する可能性もあります。

そのため、一連の作業が完了するまでの間は室内に退避させ、外壁の近くに物を置かないようにしましょう。

塗料の種類によってはニオイが気になる場合も

塗料には大きく分けて水性と油性のものがあり、耐久性の面から油性塗料を選ぶケースも少なくありません。

しかし、油性塗料はシンナーなどの有機溶剤で希釈して使用するため、塗布してから数日間は強いニオイを発します。

ニオイに敏感な方は体に不調をきたすこともあるため、可能であればこまめに換気をしたり、ニオイを軽減する機能を備えたマスクを着用するのもひとつの手といえるでしょう。

関連記事:外壁塗装の塗料は何種類ある?選び方とおすすめの塗料ランキングを紹介

https://shinnikken.jp/wp/estimate/

外壁塗装工事を検討すべきタイミングとは

外壁の塗り直しを行うべきタイミングは判断が難しいものです。

そこで、一般の私たちも判断できる塗り替えのタイミングやサインをご紹介しましょう。

色あせしてきとき

外壁はつねに紫外線や雨水などにさらされているため、時間の経過とともに塗装面が劣化し色があせてくることがあります。

メンテナンスを放置しておくと塗装が剥がれ落ちてくるため、色あせに気づいた時点で専門業者へ相談してみることがおすすめです。

チョーキング現象が現れたとき

外壁塗装の劣化の初期段階として、表面にチョークの粉のような白い細かな粉末が付着するチョーキングとよばれる現象が現れます。

外壁に触れたときに、指に細かい粉末が付着した場合には塗り直しを検討するタイミングといえます。

ひび割れが起きたとき

外壁に細かなひび割れが見られる場合、塗装の表面にひび割れが生じているケースもあれば、壁の内部にまでひびが達していることもあります。

特に内部にまでひび割れが生じている場合、外壁そのものの貼り替えが必要となる可能性もあるため、できるだけ早めに専門業者へ相談しましょう。

前回の塗装から5~10年程度経過したとき

外壁塗装に使用する塗料にはさまざまな種類がありますが、早いもので5年程度、平均すると10年前後で劣化が始まります。

外観は正常に見られても、内部で異常が起こっている場合も多いため、前回の塗装から5~10年程度を目安に再塗装を検討しましょう。

外壁塗装工事の業者を選ぶ際のポイント

外壁塗装工事の業者を選ぶ際には、以下のポイントを確認しておくと安心です。

事例・実績

外壁塗装は使用する塗料や職人の技術によって仕上がりに大きな差が生まれます。

そのため、これまでの施工実績が豊富な業者を選ぶことが大切です。

また、地域によっても気候や環境は異なり、それによって外壁の劣化具合も変わってきます。

地域に根ざした業者や全国展開している業者では、地域特性に合った塗料や外壁塗装の技術をもっていることが多いため、安心して相談・依頼できるでしょう。

担当者の対応

担当者の説明がわかりやすく、親身に相談に乗ってくれるかどうかも重要なポイントです。

外装塗装工事を依頼する人の多くは専門知識がなく、不安に感じることも多いものです。

そのような心情を汲み取り、時間をかけて丁寧に説明をしてくれる担当者は信頼でき、トラブルを未然に防げる可能性も高いでしょう。

保証・アフターサポート

外壁塗装は長期間の耐久性が求められ、施工が完了して終わりではありません。

保証やアフターサポートの充実した業者を選ぶことで、万が一不具合が発生した際も迅速な対応が受けられるため安心です。

必要な提案をしてくれるか

プロの視点から、最適な塗料や施工方法を提案してくれるかを確認しましょう。

たとえば、「プロの目から見て、この塗料が最適です」と説明しつつ、依頼主のニーズに合わせた提案をしてくれる業者が理想的です。

反対に、「せっかくなので屋根もやりましょう」などの不要な追加工事を押し付けてくる業者は避けるべきです。

費用を比較

複数の業者から見積もりを取り比較することで、おおよその相場を把握しやすくなります。

他社に比べて極端に安い業者は魅力的に映るかもしれませんが、品質の高くない塗料を使用していたり、作業工程を大幅に省略していたりする可能性も考えられます。

なぜ相場に比べて費用が安いのか理由を確認したうえで、費用とサービス内容について納得できる業者を選びましょう。

関連記事:【外壁塗装】色あせしない色とは?外壁の色で後悔しないためのポイントを解説

https://shinnikken.jp/wp/estimate/

シンニッケンは最適な外壁塗装工事をご提案します

外壁塗装を初めて依頼する方にとって、本当に信頼できる業者を選ぶことは決して簡単ではありません。

近所に外壁塗装の業者が見つからない、あるいは信頼できる業者であるか判断が難しいという方は、シンニッケンへご相談ください。

30年以上にわたり、のべ25万件以上の外壁塗装を手掛けてきた実績があり、戸建て住宅からマンション、ビルまで多様な施工経験があります。

また、シンニッケンは外壁塗装のプロとして「建物を守る」ことを信条としており、安心・快適な住環境を実現するためにさまざまな提案をさせていただきます。

まとめ

外壁塗装工事は足場の設置から清掃、3層にわたる塗装など多くの工程があり、工事の期間も1週間以上を要します。

外装塗装をしないまま長期間放置しておくと、サビなどが発生し外壁そのものの貼り替えが必要になることもあるため、色あせやひび割れ、チョーキングなどが見られるようになったら早めのタイミングで専門業者へ相談しましょう。

https://shinnikken.jp/wp/estimate/