【外壁塗装】色あせしない色とは?外壁の色で後悔しないためのポイントを徹底解説

最終更新 : 2024.10.25

外壁塗装を行う際、色選びは家の外観を左右する非常に重要なポイントです。

しかし、選んだ色が時間とともに色あせてしまうと、せっかくの塗装も後悔に繋がりかねません。

本記事では、色あせしにくい色と色あせしやすい色について解説します。

さらに、色あせする原因や色選びで後悔しないためにできることについても解説しますので、ぜひ最後までお読みください。

色あせしない(しにくい)外壁の色とは?

色あせしない(しにくい)外壁の色として、以下の4つが挙げられます。

  • グレー系
  • ベージュ系
  • ホワイト系
  • 青系

それぞれの色の特徴について、以下で見ていきましょう。

 1.グレー系

グレー系の外壁は、経年による色あせが目立ちにくい点で人気があります。

特に薄めのグレーは、汚れや紫外線による劣化が視覚的に抑えられるため、長期間にわたって美しい外観を保てます。

また、モダンな印象を与えるため、シンプルでありながらも洗練されたデザインが求められる住宅に最適です。

 2.ベージュ系

ベージュ系の外壁は、自然な色調であるため、色あせが目立ちにくい特徴があります。

温かみのあるトーンが、家全体に柔らかく落ち着いた雰囲気を醸し出します。

紫外線に強い塗料を使用することで、さらに色持ちが良くなり、年月が経っても美しさを保つことが可能です。

 3.ホワイト系

ホワイト系の外壁は、清潔感と明るさを兼ね備えた人気の色で、色あせがしやすい特徴もあります。

ホワイトはどの時代にも合う定番の色で、さまざまな建築スタイルに適しています。高品質なメンテナンスを行うことで、劣化を最小限に抑えることが可能です。

ただし、他の色に比べて汚れが目立ちやすいため、その点を理解した上で選ぶようにしてみてください。

4.青系

青系の外壁は、爽やかで落ち着いた印象を与える色合いです。特にネイビーは、紫外線に強く、色あせが目立ちにくい特徴があります。

また、自然と調和しやすく、海や空を思わせるカラーは、リラックスした雰囲気を演出します。

塗料の選定やメンテナンスをしっかり行うことで、美しい発色を長く維持でき、経年変化を楽しめる色としても人気があります。

関連記事:外壁の色としてのベージュの特徴|後悔しないための色選びや風水的な効果を紹介

反対に色あせしやすいのは?

一方、以下のような色は色あせしやすい特徴があります。

  • 赤系
  • 黄色系
  • 緑系
  • 紫系

それぞれの色の特徴について、以下で見ていきましょう。

赤系

赤系の外壁は、力強く印象的な外観を作り出しますが、色あせしやすい点がデメリットです。

直射日光を多く受ける場所では、紫外線による劣化が早く進み、鮮やかな赤が色あせてピンクがかった色に変わることがよくあります。

鮮やかな赤を保つにはおよそ5年ごとに再塗装が必要となります。

黄色系

黄色系の外壁は、明るく元気な印象を与える一方で、色あせが早く進行することが多いです。

中でも、淡い黄色は時間の経過とともに白っぽくなりやすく、紫外線や汚れによって劣化が目立ちます。

外壁の鮮やかさを維持するためには、耐候性の高い塗料を使用し、こまめなメンテナンスが必要です。

緑系

緑系の外壁は、自然と調和しやすく落ち着いた雰囲気を演出しますが、色あせやすい傾向があります。

特に、鮮やかな緑は紫外線の影響を受けやすく、色あせにより薄い黄緑や灰色に変わってしまうことがあります。

長期間にわたって美しい緑を保つためには、耐候性のある塗料を選ぶようにしましょう。

紫系

紫系の外壁は、高貴な印象を与えますが、色あせしやすい色の一つです。

紫外線に弱く、経年とともに青みや赤みが失われ、くすんだ色に変化してしまうことが多くあります。

外壁の鮮やかさを維持するためには、耐候性に優れた塗料の使用と、定期的なメンテナンスが不可欠です。

外壁が色あせする原因とは?

外壁が色あせする原因として、以下の5つの要素が挙げられます。

  • 紫外線
  • 雨水・湿気
  • 酸化反応
  • 汚れや排気ガス
  • 施工不良

それぞれの原因について、以下で解説します。

1.紫外線

紫外線は外壁の色あせの主な原因の一つです。太陽光に含まれる紫外線が塗料の色素に直接影響を与え、化学反応を引き起こすことで色あせをしてしまいます。

特に、濃い色や鮮やかな色の塗料は紫外線の影響を受けやすく、時間が経つにつれて明度が高くなったり、変色したりすることがあります。

紫外線による劣化を防ぐためには、UVカット効果のある塗料やコーティングを使用することが効果的です。

また、日当たりの良い場所では、特に色あせが早く進行するため、定期的なメンテナンスが必要です。

2.雨水・湿気

雨水や湿気は外壁の色あせに大きな影響を与えます。雨水に含まれる酸や塩分が塗膜に浸透することで、塗料が劣化し、色あせが進行します。

また、湿気は塗料内部に蓄積されることで膨張や剥離を引き起こし、外壁の美観を損なう原因となります。

特に、梅雨や台風の多い地域では、雨水や湿気による影響が強く現れるため、適切な防水処理や撥水性のある塗料の選定が重要です。

定期的に外壁の状態をチェックし、必要に応じて修繕を行うことで、色あせを防ぐことができます。

3.酸化反応

酸化反応は、外壁の色あせを引き起こす重要な要因の一つです。

酸化反応により発生したサビが雨などで溶け出してしまい、それが色あせの原因になってしまうのです。

酸化は紫外線や湿気などの環境要因と連動して進行するため、外壁の色あせを防ぐためには、抗酸化成分を含む塗料や、酸化防止効果のあるコーティングを施すことが有効です。

定期的なメンテナンスも酸化による劣化を防ぐために欠かせません。

4.汚れや排気ガス

汚れや排気ガスも外壁の色あせを促進する要因です。

空気中の粉塵や排気ガスが外壁に付着し、それが塗料の表面に化学反応を引き起こすことで、色が変化したりくすんだりします。

特に、都市部や交通量の多い道路に面した建物は、排気ガスの影響を受けやすく、外壁の劣化が早まります。

これを防ぐためには、汚れが付着しにくい防汚性の高い塗料を使用することや、定期的な清掃が効果的です。

また、排気ガスが直接当たらないような立地や、緑地帯での遮断も有効な対策となります。

5.施工不良

施工不良は、外壁が早期に色あせる原因となります。

適切な下地処理や塗料の選定、施工技術が欠如している場合、塗膜が均一に形成されず、紫外線や湿気の影響を受けやすくなります。

また、塗料の乾燥不足や不十分な重ね塗りも色あせを引き起こす要因となります。

施工不良を防ぐためには、信頼できる施工業者を選び、適切な工程で塗装を行うことが重要です。

関連記事:外壁塗装の色選び完全ガイド|おすすめ・人気の色や失敗しないためのシミュレーションを紹介

外壁塗装の色選びで後悔しないために

外壁塗装の色選びで後悔しないためにできることとして、以下の6つが挙げられます。

  • 周囲の環境や建物との調和を考える
  • 耐候性と色あせのリスクを理解する
  • 汚れが目立ちにくい色を選ぶ
  • 将来的なメンテナンスを考慮する
  • サンプルを使って確認する
  • シミュレーションを活用する

それぞれの点について、以下で見ていきましょう。

1.周囲の環境や建物との調和を考える

外壁塗装の色を選ぶ際には、周囲の環境や建物との調和を考えることが重要です。

自宅だけでなく、近隣の建物や自然環境とバランスが取れた色を選ぶことで、全体的に美しい街並みが形成されます。

特に、住宅地や景観が保護されているエリアでは、景観条例に基づいた色の選定が求められることもあります。

周囲との調和を意識することで、目立ちすぎず、かつ個性を表現できるカラーリングが実現できるでしょう。

2.耐候性と色あせのリスクを理解する

外壁の色選びで後悔しないためには、耐候性と色あせのリスクを理解することが重要です。

外壁は長期間にわたって日光や雨風にさらされるため、耐候性の高い塗料を選ぶことで色あせを防ぎ、美しい外観を保てます。

特に鮮やかな色や濃い色は紫外線による劣化が早いため、色あせのリスクを考慮する必要があります。

また、塗料の種類や品質によっても耐候性は大きく異なるため、信頼できるメーカーの製品を選ぶようにしましょう。

3.汚れが目立ちにくい色を選ぶ

外壁の色を選ぶ際には、汚れが目立ちにくい色を選ぶことも重要な要素です。

特にホワイトや明るい色は、汚れやシミが目立ちやすく、頻繁な清掃やメンテナンスが必要になることがあります。

一方、グレーやベージュ、ブラウン系などの中間色は、汚れが目立ちにくく、外観を長く美しく保てるメリットがあります。

環境によっても汚れやすさが異なるため、近隣の建物の状態や、気候条件を参考に色を選ぶことがおすすめです。

4.将来的なメンテナンスを考慮する

外壁塗装の色選びでは、将来的なメンテナンスも考慮に入れることが大切です。

色によっては汚れや色あせが目立ちやすく、頻繁なメンテナンスが必要になる場合があります。

また、再塗装の際に同じ色を再現することが難しい場合もあるため、メンテナンスのしやすさやコストも考慮して色を選ぶと良いでしょう。

耐候性や汚れに強い塗料を選ぶことで、メンテナンスの頻度を減らし、長期間にわたり美しい外観を保てるため、未来を見据えた色選びをしましょう。

5.サンプルを使って確認する

実際に塗装する前に、サンプルを使って色を確認することは後悔を防ぐために重要です。

カタログやモニターで見る色と、実際に外壁に塗装された色では見え方が異なることがあります。

サンプルを使用して、日光や影、天候によって色がどのように変化するかを確認することで、実際の仕上がりをイメージしやすくなるでしょう。

事前にサンプルを使って確認することで、塗装後に「思っていた色と違う」と後悔することが少なくなるでしょう。

6.シミュレーションを活用する

シミュレーションツールを活用して、外壁の色を選ぶことは非常に有効です。

最近では、パソコンやスマートフォンを使って、外壁の色を変更し、仕上がりをシミュレーションできるツールが多く提供されています。

シミュレーションを使うことで、実際の家の写真に異なる色を当てはめて比較することができ、完成後のイメージがつかみやすくなります。

シミュレーションを活用することで、色選びに失敗するリスクを減らし、満足のいく外観を実現できるでしょう。

関連記事:外壁塗装の、『塗料や塗り方』の種類とその特徴について徹底解説

外壁塗装の色選びにはカラーシミュレーションをご活用ください

外壁塗装の色選びには、シンニッケンのカラーシミュレーションを活用してみてください。

豊富なカラーバリエーションが特徴で、外壁は34色、屋根は13色から選ぶことができ、実際に塗装した場合の仕上がりを簡単にシミュレーションできます。

ご自宅の外観写真に異なる色を組み合わせて試すことができ、理想的な仕上がりを確認していただけます。

後悔のない色選びができるだけでなく、全体のバランスを考慮した最適な組み合わせを見つけやすくなるため、ぜひシンニッケンのカラーシミュレーションを活用して、納得のいく外壁塗装を実現しましょう。

まとめ

外壁塗装の色選びは、家の美観を長く保つために非常に重要です。

色あせしにくいグレー系やベージュ系、ホワイト系、青系の色は、経年劣化を防ぎ、長期間にわたり美しい外観を保てます。

一方で、赤系や黄色系、緑系、紫系は色あせが早く進行しやすいため、慎重に選ぶ必要があります。

また、紫外線や湿気、酸化反応、汚れなど、色あせの原因を理解し、適切な対策を講じることも重要です。

最後に、周囲との調和やメンテナンスのしやすさを考慮し、サンプルやシミュレーションを活用して後悔のない色選びを行いましょう。

この記事を参考に、ぜひ理想的な外壁塗装を実現してください。