外壁のひび割れとは?補修が必要な理由や見つけた時の対処法について解説

最終更新 : 2024.09.02

外壁のひび割れは補修が必要?手遅れになる前に補修対応_ブログイメージ画像

自宅の外壁にひび割れを見つけたとき、そのひび割れが建物全体に影響が心配になることはありませんか?

外壁の材質にかかわらず、ひび割れが起こるのは何らかの問題が原因です。

ひび割れの原因を特定することが最も重要です。

外壁のひび割れは、見た目だけでは分かりにくいものですが、異常が出てきているサインだと思わなければいけません。

異常が発生している場合、補修は必要ですが、まず原因と進行状況を確認し、焦らずにその原因を特定することから始めましょう。

▶シンニッケンの外壁塗装についてはこちら

施工数No.1のシンニッケンに無料で相談

外壁のひび割れとは?

外壁のひび割れは、建物の構造上や経年劣化によるもので、放置すると雨漏りやシロアリ発生などの深刻な問題につながることがあります。

しかし、どんなひび割れでもすぐに危険というわけではありません。ひび割れの原因や種類によって適切な対処法が異なります。

外壁にひび割れを見つけた場合、まずはその原因と種類を理解することが重要です。原因を特定することで、適切な補修方法を選ぶことができます。

外壁のひび割れの種類と原因

外壁のひび割れには、必ず原因があります。原因なしにひびは入りません。

原因次第では、深刻な問題を抱えているかもしれません

この場合、早急に補修を検討する必要があります。

膨張と収縮によるヘアクラック

世の中にある物質は、加熱すると膨張し冷えると収縮します。

外壁も同じで、太陽の熱などが加われば膨張し、冷えると収縮するのです。

これは自然界の物質のことわりとして避けられません。このときに、追従できなくなるとひび割れを起こします。

このひび割れはクラックとも呼ばれるのです。

外壁の表面上に現れるヘアクラックは、膨張や収縮によって引き起こされる表面的なひび割れです。

乾燥も原因につながりますが、表層部分に限定して入っている状態でそこまで心配はいりません。

壁材によっても違いますが、よほど多くのヘアクラックが入っている状態でなければ、補修の必要はないでしょう。

構造クラック

外壁の構造的な部分までクラックが入っている状態を構造クラックと呼びます。

外的な力によってクラックが生じるので、非常に大きな問題を抱える状態です。

外的な力にもいろいろとあり、地盤沈下や基礎の問題、地震などがかかわります。

問題は構造クラックが入った時点で、外壁の耐久力が失われている点です。

耐久力の限界を超えている状態を表すため、構造クラックがある場合、すぐに補修が必要です。

乾燥ひび割れ

セメント系の外壁材などは、乾燥すると収縮を起こし、ひび割れが入るケースがあります。

乾燥すると体積の収縮が起こり始め、表面からひび割れが入り始めるのです。

ヘアクラックのような状態もありますが、原因によってはかなり深く入る場合も出てきます。状態によっては補修が必要です。

縁切れクラック

コンクリート造の壁の場合、1回で打設が終了しないケースが出てきます。

大量のコンクリートを一度に打設すると、化学的な発熱でダメージを与えてしまうからです。

そのため、数回に分けて打設していきますが、この打ち継ぎ部分ができてしまうのです。

この打ち継ぎはさまざまな方法で一体化させていきますが、えんが 切れるようにひびが入るケースがあります。

これをふち切れクラックや打ち継ぎクラックと呼ぶのです。

構造的に一体化できていない状態で力に耐えられないケースが出てくるので、構造的な補修が必要です

開口クラック

開口クラックは、窓やドアなどの開口部周辺に発生するひび割れです。

構造的な弱さや施工不良、温度変化による収縮・膨張が原因で生じることが多いです。

これが進行すると、雨水の侵入や断熱性能の低下を引き起こし、建物の劣化を促進する可能性があります。

適切な補強や早期の補修が重要で、定期的な点検が必要です。

コーキングのひび割れ

コーキングにひびが入ると、部材同士をつないでいる継ぎ目に水が浸透する可能性があり、打ち直しが必要です。

また、膨張や収縮の力を吸収するために設計された部分にも、ひびが入ることがあります。

これらの部分も、水が浸透する可能性が高いため、早めに打ち直しを行う必要があります。

関連記事:外壁のひび割れは補修が必要?手遅れになる前に補修対応

外壁のひび割れの補修が必要な理由

外壁ひび割れを見つけたとき、なぜそのままにしてはいけないか考えてみましょう。

理由によっては緊急性の高さなども割り出せるからです。

雨漏り

外壁は建物の構造部材の内部に雨水を浸透させないために存在します。

外壁塗装も同様ですが、ひび割れるとそのまま水が入る隙間ができてしまいます。

これにより構造部材内部の劣化が進みやすくなり、部屋の中では雨漏りする箇所が出てくるようになります。

雨水を浸透させないのは、外壁塗装の役割にもつながるポイントです。

湿気によるカビの発生

外壁のひび割れを通じて雨水や湿気が建物内部に浸入すると、壁の内側に湿気が溜まりやすくなります。

この湿気が原因でカビが発生しやすくなり、室内環境が悪化する恐れがあるのです。

カビが発生すると、室内の空気質が悪くなり、アレルギーや呼吸器疾患を引き起こすリスクも増します。

また、カビが壁材や断熱材を侵食することで、建物の寿命が縮む可能性もあります。

したがって、ひび割れを補修することで、湿気の侵入を防ぎ、カビの発生を抑えることが可能です。

シロアリの発生

外壁にひび割れがあると、シロアリが建物内部に侵入しやすくなります。

シロアリは特に木材を好んで食害するため、ひび割れを通じて侵入したシロアリが木造部分を食い荒らすと、建物の強度が大幅に低下する可能性があるのです。

シロアリによる被害は目に見えにくいため、気づいた時には建物の損傷が進行していることが多く、修復には大きな費用がかかる場合があります。

ひび割れを放置することで、シロアリの侵入を許してしまうリスクが高まるため、ひび割れを早期に補修することがシロアリ被害を防ぐために重要です。

定期的な外壁の点検と補修を行うことで、シロアリの発生を未然に防ぎ、建物の耐久性と安全性を維持することができます。

建物の耐久性の減少

構造部材の中に水などが染み込んでいくため、劣化が早まります。

ひび割れ自体も伸びていく可能性があり、耐久性はどんどん減っていくのです。

どこかで食い止めなければいけません。

美観性の低下

どんなに素晴らしいデザインで美しい外壁塗装が残っていても、ひび割れが見られると景観が損なわれます。

生活に影響が出るなら補修が必要です。

外壁のひび割れの補修方法

外壁のひび割れは、その程度や外壁の材質に応じて、さまざまな補修方法があります。

適切な補修方法を選ぶことで、ひび割れを効果的に修復し、建物の耐久性を高めることが可能です。

以下では、代表的な補修方法について解説します。

シーリング材による補修

シーリング材を使用した補修は、幅が1mm以下の小さなひび割れに対して有効です。

この方法は、ひび割れ部分を清掃し、埃や汚れを取り除いた後、シーリング材を充填することで補修を行います。

シーリング材は柔軟性が高く、外壁の動きに追従するため、再度のひび割れが発生しにくいというメリットがあり、特に、外壁の表面を滑らかに保ちたい場合に適しています。

モルタルによる補修

モルタルを用いた補修は、幅が1mm以上のひび割れや、モルタル外壁に発生したひび割れに適した方法です。

まず、ひび割れ部分をハンマーやチゼルで少し広げ、補修材がしっかりと定着するように準備し、広げた部分にモルタルを充填し、乾燥させます。

乾燥後は、表面を研磨して平滑に仕上げます。

モルタル補修は、外壁の強度を回復させる効果があり、耐久性の向上が期待できます。

エポキシ樹脂注入

エポキシ樹脂注入は、構造的に重要なひび割れや深いひび割れに対して使用される方法です。

まず、ひび割れ部分を清掃し、注入用のノズルを設置します。

次に、エポキシ樹脂をノズルからひび割れ内部に注入します。

この樹脂は内部で固化し、高い強度を持つため、ひび割れの補修と同時に構造的な補強が可能です。

この方法は特に、ひび割れが深く、外壁の構造に影響を与える恐れがある場合に有効です。

Uカット・Vカット工法

Uカット・Vカット工法は、幅が広く深さのあるひび割れに対応する補修方法です。

ひび割れ部分をU字型やV字型に切り広げ、その内部にエポキシ樹脂やシーリング材を充填します。

この工程により、補修材がひび割れの深部まで行き渡り、確実な補修が可能です。

最終的に、表面を平滑に仕上げて、見た目も整えます。

Uカット・Vカット工法は、ひび割れの再発防止にも効果的です。

外壁材の部分的な張り替え

外壁材の部分的な張り替えは、ひび割れが広範囲にわたる場合や、外壁材が著しく劣化している場合に行う補修方法です。

まず、ひび割れが発生している外壁材を切り取り、新しい外壁材を同じ場所に取り付けます。

取り付けた外壁材が周囲と馴染むように接合し、必要に応じて塗装を施します。

この方法は、劣化が進行した外壁の性能や外観を回復させるのに非常に効果的です。

▶シンニッケンの外壁塗装についてはこちら

施工数No.1のシンニッケンに無料で相談

外壁のひび割れを予防する方法

南秋田郡S様 屋根塗装、外壁塗装の事例紹介 施工中

外壁のひび割れを防ぐためには、適切な外壁材の選択や施工方法が重要です。

ひび割れは外観を損なうだけでなく、建物内部への雨水侵入や断熱性の低下など、建物の耐久性にも影響を及ぼします。

以下では、外壁のひび割れを予防するための具体的な方法を3つ解説します。

高耐候性の外壁材を使用

外壁のひび割れを防ぐための一つの方法は、高耐候性の外壁材を使用することです。

高耐候性外壁材は、紫外線や風雨、寒暖差など、外部環境に対する耐性が強い素材で作られています。

これにより、外壁材が劣化しにくく、ひび割れが発生するリスクを減らすことができます。

特にサイディングやモルタル、タイルなど、耐候性が高い素材を使用することが推奨されます。

また、耐候性が高い塗料と併用することで、さらに耐久性が向上します。

高弾性塗料を使用

高弾性塗料は、外壁の伸縮に柔軟に対応できるため、ひび割れの予防に効果的です。

建物は、気温の変化や地震などでわずかな伸縮を繰り返します。

通常の塗料はこれに追従できず、ひび割れを起こすことがありますが、高弾性塗料は柔軟性が高く、外壁の動きに合わせて伸び縮みするため、ひび割れの発生を抑えることが可能です。

特に、新築時だけでなく、リフォーム時にも高弾性塗料を使用することで、ひび割れのリスクを大幅に軽減できます。

亀裂誘発目地を設置

亀裂誘発目地を設置することも、外壁のひび割れ防止に効果的な方法です。

この目地は、あらかじめ計画的にひび割れを発生させる場所を決め、そこにひび割れを集中させることで、その他の部分にひび割れが広がるのを防ぎます。

これにより、予測不能な場所にランダムにひび割れが発生するリスクが減り、建物全体の耐久性を保つことができます。

特に、モルタル外壁など、ひび割れが発生しやすい素材を使用する場合に有効です。

関連記事:モルタル外壁のひび割れとは?~起こる原因から補修方法まで~

小さなひび割れなら自分で補修できる?

小さなひび割れであれば、DIYで補修することは可能です。

しかし、安易に自分で補修を行うことはお勧めできません。

ひび割れには、表面の軽微なものから、建物の構造に深刻な影響を及ぼす「構造クラック」まで、さまざまな種類があります。

構造クラックは、建物の強度に関わる重大な問題であり、適切に対処しないと建物全体の耐久性が低下する可能性があります。

外壁にひび割れを見つけた時の対処法

外壁にひび割れを見つけた際、まずはその緊急度を判断することが重要です。

ひび割れの程度や位置によって、すぐに対処が必要なものから、しばらく様子を見ても問題ないものまでさまざまです。

以下では、ひび割れの緊急度に応じた対処法を解説します。

【緊急度高】今すぐ対処が必要

ひび割れが「緊急度高」に該当する場合、今すぐ対処が必要です。

具体的には、以下のようなケースが該当します。

  • 幅が3mm以上のひび割れ
    これは「構造クラック」の可能性が高く、建物の強度に重大な影響を及ぼす可能性があります。
    特に、ひび割れが基礎部分や主要な構造体に及んでいる場合、速やかに専門業者に依頼し、修繕する必要があります。
  • 水漏れが発生している場合
    ひび割れが原因で雨水が建物内部に侵入している場合、断熱材や内装材の劣化を引き起こす可能性があります。
    これも早急に対処が必要です。

これらのひび割れは、放置すると建物全体の耐久性を著しく低下させる危険があるため、緊急の対応が求められます。

【緊急度中】専門業者へ点検を依頼

「緊急度中」に該当するひび割れは、すぐに修繕が必要なわけではないものの、早めに専門業者に点検を依頼するべきケースです。

以下の状況が考えられます。

  • 幅が1mmから3mmのひび割れ
    この程度のひび割れは、表面的なものに見える場合もありますが、内部に潜在的な問題が隠れている可能性があります。
    特に、ひび割れが広範囲にわたっている場合や、直線的に長く続いている場合は、構造クラックの前兆である可能性もあるため、専門的な診断が必要です。
  • ひび割れが建物の角や窓枠周辺に発生している場合
    これらの場所は、建物の負荷が集中しやすい部分であり、将来的に大きな問題に発展する可能性があります。

このようなひび割れに気づいた場合、専門業者に点検を依頼し、適切な処置を講じることが望ましいです。

【緊急度低】様子見でOK

「緊急度低」のひび割れは、現時点では建物の構造に大きな影響を与える心配が少ないため、しばらく様子を見ても問題ありません。

具体的には、以下のような場合が該当します。

  • 幅が1mm未満の浅いひび割れ
    いわゆる「ヘアクラック」で、外壁の乾燥や温度変化によって生じる軽微なひび割れです。
    この程度のひび割れは、すぐに修繕する必要はありませんが、ひび割れが進行しないか定期的に観察することが重要です。
  • 塗装の劣化による表面的なひび割れ
    塗膜の経年劣化によって発生するひび割れは、見た目の問題が主で、構造に影響を与えることはほとんどありません。
    ただし、次回の塗装時期にはこのようなひび割れも修繕の対象とすることを考慮すると良いでしょう。

このようなひび割れは、しばらく様子を見て問題が悪化しないか確認し、必要に応じて適切な時期に修繕を行うことで、建物の美観と耐久性を維持することができます。

外壁のひび割れ補修はシンニッケンにお任せ!

外壁にひび割れが発生した際、その補修を専門業者に依頼することが、建物の美観と耐久性を保つための最善策です。

シンニッケンはこれまでに、あらゆるタイプのひび割れに対して的確な診断と修繕を行ってきました。

豊富な経験と実績を持つスタッフが、迅速かつ確実な補修作業を提供しています。

これまでに多くの外壁補修を手掛けてきた経験を活かし、どのような状況にも対応可能です。

また、最新の技術を駆使し、補修には高品質な材料を使用することで、耐久性の高い仕上がりを実現します。

外壁のひび割れに関するお悩みがある方は、ぜひシンニッケンにご相談ください。

まとめ

ひび割れは、状況や原因をしっかりと確認することが大切です。

原因によっては、早急な対応が必要になることもあります。

放置すると問題は解決せず、悪化してしまうだけです。

ひび割れの全体像を外側から確認するのは難しく、内部で何が起きているか判断がつきにくいため、対応が遅れることが多いです。

外壁にひび割れを見つけたら、放置せずに専門業者に相談し、適切な対策を講じることが重要です。

原因の調査をしておくと、深刻な問題になる前に解決できるからです。

外壁塗装の質も重要です。ひび割れが発生する可能性は塗装の品質にもかかわってきます。

将来的なことも含め、安心して任せられる高い技術力を持った業者を選んでいきましょう

▶シンニッケンの外壁塗装についてはこちら

施工数No.1のシンニッケンに無料で相談