建物を根本的に直す!外壁張り替えとは?

最終更新 : 2024.07.30

建物を根本的に直す!外壁張り替えとは?

建物を修繕するとき、外壁張り替えという方法があります。

新たな外壁にするため、構造が新しくなり、耐久性も向上するのがポイントです。

ただし、工事として大掛かりになりやすいことから、不安要素が大きいところもあるでしょう。

実際に外壁張り替えせずに、外壁塗装でカバーできる場合もあります。

外壁張り替えはメリットとデメリットがはっきりしています。

どんなときに外壁張り替えを選択すべきか、確認方法なども覚えておくことがマイホームを守るために重要になってきます。

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外壁張り替えのメリット

建物を根本的に直す!外壁張り替えとは?

外壁貼り替えには大きなメリットがあります。どのような点で有効なのかを考えてみましょう。

根本的な解決

既存の外壁に問題があっても外壁を張り替えることで根本的に解決できます。

経年劣化で構造的な問題を抱えているときでも、リフォームとして新築のような状態を作り出せるのは大きなメリットです。

外壁を厚くしないで済む

既存の外壁を撤去して新しくするため、重ねる必要がありません。

補修に補修を重ねていくと、どんどん厚ぼったい状態が出来上がります。

景観を重視する場合にも、外壁張り替えはメリットがあります。

関連記事:外壁塗装しないとどうなる?プロが教える外壁塗装を放置した怖さ

外壁張り替えのデメリット

建物を根本的に直す!外壁張り替えとは?

外壁張替えはとても優れた方法なのは間違いありません。

しかしメリットになる反面、大きなデメリットを持っています。

簡単に勧められるものではないのは、デメリットがあまりにも大きな影響を与えるからです。

費用が掛かる

構造的な部分で外壁を撤去し、新たな外壁を取り付けるのが外壁張り替えです。

それだけの手間と日数がかかるため費用負担が増大するという問題を抱えます。外壁塗装などに比べ、倍以上の施工負担が発生する可能性もあるのです。

例えば2階建て25坪の建物の場合、外壁材にもよりますが250万円近くかかることも珍しくありません。

30坪になると300万円以上かかるケースも出てきます。外壁塗装でも使われる塗料によって変わりますが、100万円程度でおさまるケースが大半です。

この負担の差はかなりのデメリットです。

日数が必要

施工にかかる日数も、外壁張り替えの大きなデメリットです。

外壁を張り替えるために、一旦除去しなければいけません。そこから改めて新しい外壁を取り付けることになります。

モルタル壁などでは撤去するだけでも相当な時間が必要です。

サイディングなどでも簡単に取り外せるとは限りません。廃棄処分といった問題も考慮する必要があります。

工期を見ると、外壁塗装は天候にもよりますが、2階建て25坪の建物の条件で一週間程度かかります。

外壁張替えでは10日から30日かかると考えなければいけません。施工日数の差は費用にもつながる部分で、難易度が上がると急激に伸びる可能性が出てきます。

また、外壁張り替えには付帯工事も必要です。

樋・給排水・電気工事などがあり、何が必要になるか施工業者に確認する必要があります。

アスベストの問題

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アスベストは、中皮腫など甚大な健康被害を出すことで知られるようになった物質です。

古くから石綿と呼ばれ、建築資材に使われてきたものであり、断熱材として外壁や屋根に使われていることもあります。

アスベストは非常に軽量で、とがった繊維のような性質を持っています。

空気の中を漂うほどの軽量な質量が大きな問題です。

空気中を漂ったアスベストを吸い込んで肺の中に入ると、内部に突き刺さり健康被害を引き起こすのです。

外壁を撤去する場合にも、アスベストが使われていると相当なリスクを抱えます。

2006年以前に施工された建物場合、アスベストが使われている可能性があります。

2004年にアスベストの一部使用の禁止が定められ、2006年には全面禁止となりましたが、それ以前の建物に関しては、高確率で石綿が使われているからです。

外壁張り替えのときには空中に飛散しないようを専門業者に依頼し工事しなければいけません。

当然費用負担の増大が考えられますが、自治体の補助金や助成金がありますので、手続きができるか業者に相談してみるといいでしょう。

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外壁の状態と張り替えの見極めかた

外壁張り替えはさまざまな面で負担がかかる方法です。

外壁の状態なども含め、選択を見極めなければいけません。

カビやコケ

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外壁劣化のサインのひとつが、カビやコケです。

カビもコケも一部であれば取り除くのは難しくありません。

しかし、長期間放置し健康被害が出るようなレベルまで来ると、外壁張り替えで新たな住空間をつくる方が得策です。

色あせ

外壁塗装の色あせは、紫外線や耐水にさらされ劣化したことで、保護する機能の能力が下がってきたことを意味します。

構造的には問題はなく、あくまでも外壁塗装のレベルの劣化です。

外壁塗装を塗り替えるだけで済むケースが多く、外壁張り替えに至らずに済むでしょう。

チョーキング

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チョーキングは外壁塗装の表面部分で紫外線劣化が進み、粉のように現れてきた状態です。

外壁塗装の状態の中でも初期の劣化サインであり、緊急性も高くありません。

補修方法としては、外壁塗装で対応できるレベルになります。

関連記事:こんな症状が出たら要チェック!チョーキング現象とはどんなことか徹底解説

剥離

外壁塗装が劣化し、剥がれおちてきた段階です。

この状態でも外壁張り替えではなく、外壁塗装で対応できます。

ただし、塗装面が剥離する原因が外壁本体にあった場合は、根本解決ということで張り替えも検討した方がいいでしょう。

クラック

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外壁の構造体自体にひび割れが見られるケースは、大規模な補修が必要となります。

構造的に補修できる状態なら、その後に外壁塗装をしてカバーできるでしょう。

根本的な部分に問題があるなら、外壁張り替えした方が長期的なメリットが生まれます。

浮きと爆裂

モルタルなどの外壁で見られるケースです。

内部に鉄筋を使っているケースで、水が浸透し錆びたことにより体積膨張で表面が押し出されている状態を爆裂と呼びます。

爆裂した状態の箇所は構造的にも大きな問題を抱え、補修しなければ構造強度を失っている危険があるため、外壁張り替えの検討状態です。

外壁塗装だけでは絶対にカバーできません。

関連記事:外壁のひび割れは補修が必要?手遅れになる前に補修対応

外壁張り替えの費用と部分施工

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外壁張り替えは非常に費用がかかります。

窯業サイディングの場合、30坪程度になると約300万円以上かかるケースも少なくありません。

ここまでくると、かなりの経済負担が予想されます。部分施工の選択が出てくるのも、あまりに費用が大きいからです。

部分施工は劣化が進んだ外壁だけを交換する方法で、新たなサイディングボードなどすることで費用負担も軽くて済みます。

ただし、同じ種類のサイディングボードが手に入らないと、厚みが2~3mm異なり段差が生じますし、色も柄も変わるケースも想定しておくべきでしょう。

外壁塗装でカバーできる場合もありますが、デザイン性を重視した住宅なら全面張替えが基本です。

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まとめ

外壁張り替えは、経済的な負担も大きいです。

確かに新しい環境を生み出すという面では、リフォームとして有効なのは間違いありません。

それでも外壁塗装の倍以上の費用がかかります。自治体の補助金や助成金が使えるケースもあるため、業者に相談してみるのも大切です。

生活に与える影響も多いことから、シンニッケンの無料診断などを利用して外壁本体の状態確認をするのも方法です。

現在の状態を把握することで、早い段階で外壁塗装でカバーすることもできます。

時間がたてばたつほど外壁材自体が劣化する危険を増大させるため、まずは無料診断を利用してみましょう。

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