外壁塗装をしないとどうなる?検討すべきタイミングや必要ないケースについて

最終更新 : 2024.10.08

外壁塗装しないとどうなる?生活環境が脅かされるかもしれない怖い現実

外壁は時間とともに劣化し、やがて寿命がやってきます。

では黙って寿命を迎えるのを待つしかないのかというとそうではなく、劣化を防ぐために必要なのが外壁塗装です。

外壁塗装は単に見た目を変えるだけでなく、塗料に含まれるさまざまな成分によって外壁の健康を保つ目的もあります。というより、むしろそちらの方が役割としては重要です。

本記事では、外壁塗装をしないとどうなるのかについて、また、塗装を検討すべき適切なタイミングや塗装が必要ないケースなどについても解説します。

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外壁塗装しないとどうなる?

まずはテーマどおり、外壁塗装をしないとどうなるのかについて見ていきましょう。

雨漏り

外壁塗装しないとどうなる?生活環境が脅かされるかもしれない怖い現実

塗装が劣化すると外壁にひび割れや隙間ができ、そこから雨水が浸入します。

これが雨漏りを引き起こし、建物内部の木材や断熱材が腐食したり、カビが生じる原因になります。

湿気がこもることで室内環境が悪化し、健康被害に発展することもあるので見過ごせない問題です。

建物の寿命が短くなる

外壁塗装は建物を雨風や紫外線から守るバリアの役割を果たしています。

塗装をしないまま放置すると、木材の腐食が進んだりシロアリが発生したりして、建物全体の構造にダメージを与え、寿命が縮む原因となります。

外観の劣化

外壁塗装しないとどうなる?生活環境が脅かされるかもしれない怖い現実

塗装が剥がれたり、外壁にカビや苔が生えることで家の外観が悪くなり、古びた印象を与えてしまいます。

また、美観が損なわれると家の価値そのものが損なわれ、将来的に売却を検討する際に不利になる可能性があるでしょう。

修繕費用の増加

外壁塗装を行うには当然費用がかかります。どんなに安くても20~30万円はするため、必要性は感じていながらも、なかなか踏み切れないでいるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、もし外壁塗装をしないことで劣化が進んでしまうと、塗装の比にならないほどの修繕費用となる場合があります。

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外壁の劣化を知らせるサイン

私たち一般人が一見しただけでは特に外壁に異常がないように見えても、実は既に劣化が始まっていたというケースも。

ここではプロ目線で見る外壁が劣化してきたことを知らせるサインを紹介します。

チョーキング現象

外壁を触ったときに、チョークを持った後のように手に白い粉がつく状態のことを指します。

これは塗料自体の劣化を示すサインであり、防水性が低下している可能性が高いです。

関連記事:こんな症状が出たら要チェック!チョーキング現象とはどんなことか徹底解説

ひび割れ(クラック)

小さなひび割れから大きなものまで、雨水が侵入して家の内部にダメージを与える原因となります。

小さなひび割れであれば塗装で対処できる場合があるため、早めに気付くことが肝要です。

特に大きなひび割れが見られる場合は塗装ではどうしようもない場合もあり、早急な対応が必要となります。

関連記事:外壁のひび割れ補修は自分でできる?外壁を放置するリスクや費用について解説

外壁の膨れ・剥がれ

塗膜と外壁の間に水分などが入り込んで膨らみ、それが乾燥して今度はパリパリと簡単に剥がれる状態になってしまいます。

もはやこの状態では塗装が機能していません。このまま放置すると外壁材がさらに劣化し、さまざまなトラブルを招く可能性があります。

カビやコケの繁殖

外壁にカビやコケが生えると外観を損ないます。単純ですが大きな問題ではないでしょうか。

また、カビやコケの繁殖によって湿気がこもり、通気性に問題を生じさせることも。放置しておくと外壁材に損傷を受ける場合もあるでしょう。

変色・色あせ

紫外線の影響で外壁が変色することがあり、これも外観に悪影響を与えます。

外壁が色あせしていると古臭く清潔感のない印象となるため、由々しき問題です。

色あせは外壁の材料や塗膜が劣化しているサインであるため、早急な再塗装が必要となります。

関連記事:【外壁塗装】色あせしない色とは?外壁の色で後悔しないためのポイントを解説

外壁塗装を検討すべきタイミング

定期的に外壁塗装をしないとどうなるかわかったところで、どのようなタイミングで行うべきかについて解説します。

外壁の劣化サインが見られた時

ひとつ前の見出しで紹介した「外壁の劣化を知らせるサイン」が見られる場合は、ほぼ例外なく再塗装の必要があります。

チョーキングや色あせはあくまで“塗膜の劣化”ですが、それ以外はさらに内側の外壁そのものにまで影響が及んでいる可能性があるため、進行度合いによっては塗装では済まない可能性もあるでしょう。

塗料の耐用年数が切れる時

使用する塗料によって耐用年数が異なりますが、7~10年が一般的な塗料の寿命とされており、最近では15年持つとされるものも登場しました。

これを過ぎると防水性や耐久性が低下し、外壁が雨水や紫外線の影響を受けやすくなってしまいます。

もし可能であれば現在の外壁に使われている塗料の種類とその耐用年数を調べ、前回の塗装がいつだったのか確認してちょうど良い再塗装の時期を検討してみましょう。

季節の影響も考慮

外壁塗装に適した季節は春(3月~5月)と秋(9月~11月)です。

この時期は気温や湿度が安定しており、塗料が乾きやすく作業がスムーズに進むため、高品質な仕上がりが期待できます。

反対に、夏の猛暑や湿度の高い梅雨の時期、気温の低い冬は避けた方が無難でしょう。

関連記事:外壁塗装に適した季節はいつ?塗料との関係を考えてみよう

外壁塗装が必要ないケースとは?

外壁の種類によっては塗装が必要ないケースもあるので、そうした例外を紹介します。

タイルやレンガの外壁

タイルやレンガは耐久性が高く、紫外線や雨水に対して強い素材であるため長期間にわたり劣化しにくく塗装が不要です。

ただし目地と呼ばれる隙間部分は汚れが溜まりやすく、定期的なメンテナンスが必要となります。

親水加工がされているサイディング

外壁によく用いられるサイディングボードは基本的には塗装が必要です。

しかし、親水加工がされているものであれば通常のサイディングと比較して防水性が高く、長期間塗装しなくても問題ない場合が多いです。

具体的には樹脂性サイディング光触媒サイディングがこれに該当します。

樹脂性サイディングはそもそも汚れが定着しづらく、光触媒サイディングは自己洗浄機能を持つため、汚れても雨水で簡単に洗い流されるのがメリットです。

漆喰や焼杉

漆喰や焼杉といった伝統的な外壁材は先人たちが防水性や耐久性の高さに着目して外壁に利用してきた歴史があり、実は塗装が必要ないケースもあります。

外壁塗装を20年していない家は大丈夫?

20年近く、あるいは20年以上外壁塗装をしていないという読者の方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか?

ここでは一般的な外壁材を例にして、外壁塗装をしてからだいたいどれくらいの期間でどういった症状が出始めるかを表にしてみたので、参考にしてみてください。

経過年数劣化症状
5年~色あせ・つやがなくなる
チョーキング現象の発生
7年~カビやコケが目立つ
10年~ひび(クラック)が出てくる
15年~外壁塗装がはがれる
内部の爆裂
雨水の侵入
致命的劣化

外壁塗装から10年ほど経ち、ひび(クラック)が入り始めるとされます。そのため、一般的な塗料の耐用年数は10年となっているのです。

15年以上が経つと外壁の内部にまで影響が及び始めます。20年外壁塗装をしていない方は、一度業者にチェックしてもらうと良いでしょう。

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外壁塗装の費用を抑えるために

定期的に外壁塗装をしましょうという話をしてきましたが、数十万円かかる作業であるため、簡単には決められないという方もいるでしょう。

ここでは外壁塗装の費用を少しでも抑えるためにできることを紹介します。

相見積もりをとる

外壁塗装を依頼する場合は必ず相見積もりをとるようにしましょう。

相場の把握につながるほか、必要ない作業まで上乗せしようとしていたり、明らかに吹っかけてきている業者を暴くことができます。

交渉次第では見積額から10万円以上安くなるケースもあるでしょう。

地域密着型または近くに支店がある業者を選ぶ

よくある費用が高騰する理由としては、下請け業者を使っているため中間マージンが発生するというものがあります。

地域密着型あるいは大手メーカーでも近くに支店がある塗装専門業者に依頼することで、一気通貫で対応してもらうことができるでしょう。

助成金や補助金を利用する

自治体によっては外壁塗装に利用できる助成金・補助金制度があります。

エコや耐震性向上を目的とした工事に対して支給される場合があるので、各自治体の公式サイトから確認してみると良いでしょう。

下記の記事で外壁塗装の助成金や補助金について解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

関連記事:外壁塗装は助成金や補助金は使える?助成金・補助金の調べ方、申請方法

火災保険を活用する

台風や災害などと外壁の状態悪化の因果関係が説明できれば、火災保険の適用対象となることがあります。

経年劣化に対しては適用されない点については注意が必要です。

外壁塗装業者の繁忙期を避ける

本記事でも述べましたが、外壁塗装に適した時期は3~5月の春季、9~11月の秋季です。

これらの時期は他の家庭も外壁塗装を検討する時期と重なり、塗装業者の繁忙期となります。

真夏や真冬はさすがにおすすめできませんが、2月下旬や12月上旬などの依頼の少なくなっているであろう時期を狙うことで、相場から少し安く作業を依頼できるかもしれません。

関連記事:外壁塗装にふさわしくない月はいつ?季節ごとのメリット・デメリットを紹介

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まとめ

外壁塗装をしないとどのようなことが起こるか解説しました。

たしかに外壁塗装自体には数十万円という費用がかかり、業者に依頼するとはいえ足場を設置したりなど大掛かりな作業となるため、即決できるものではないでしょう。

しかし、外壁の変化は表面上のものだけでなく、異常を放置しておくと外壁自体の劣化につながり、最終的には室内にまで影響が及ぶ可能性があります。

そうなると、修繕には塗装よりも高い費用が必要になり、作業もより大掛かりなものとなってしまいます。

本記事で紹介した、外壁塗装を検討すべきタイミングに当てはまっているご家庭の方は、ぜひ一度お近くの業者へ相談してみてください。