外壁のひび割れ補修は自分でもできる?外壁を放置するリスクや費用について解説
最終更新 : 2024.10.25
外壁のひび割れは、見た目だけでなく建物の耐久性にも影響を与える重要な問題です。
この記事では、外壁のひび割れの原因や自分で補修する方法、放置するリスク、そして専門業者に依頼するメリットなどについて詳しく解説します。
自宅の外壁にひび割れを発見した際に、どのように対処すべきかを理解し、適切な対応を取るための参考にしてください。
Contents
外壁がひび割れる原因
外壁がひび割れる原因として、以下の8つが挙げられます。
- 熱膨張と収縮の繰り返し
- 地震や地盤沈下
- 水分の侵入
- 塗料や建材自体の劣化
- 施工ミス
- 乾燥による収縮
- 風や交通振動などの物理的な動き
- 化学反応など
それぞれの原因の詳細について、以下で見ていきましょう。
1.熱膨張と収縮の繰り返し
外壁は日中の高温と夜間の低温の影響で膨張と収縮を繰り返します。この温度変化による動きは、外壁に力を与え、時間とともにその力が累積されることでひび割れを引き起こします。
特に、急激な温度変化や季節の変わり目にこの現象が顕著になりやすいのです。また、建材の種類や塗料の特性も影響を受けやすく、適切な素材選びや塗装方法が求められます。
2.地震や地盤沈下
地震や地盤沈下は外壁に強い揺れや動きを引き起こし、大きな力を外壁に加えます。この力が外壁の構造を弱め、ひび割れを生じさせる原因となるのです。
特に地盤が不安定な地域や、地震が頻発する地域ではこのリスクが高まるので注意が必要です。地震や地盤沈下による外壁のひび割れを防ぐには、耐震設計や適切な地盤調査、補強工事などが重要です。
また、地震後は速やかに外壁の状態を点検し、必要に応じて補修することがひび割れの拡大を防ぐために必要です。
3.水分の侵入
雨水や湿気が外壁に侵入すると、建材が水分を吸収し膨張します。その後、乾燥して水分が抜けると収縮します。膨張と収縮の繰り返しが外壁に力を与え、ひび割れを引き起こします。
特に防水処理が不十分な場合や、経年劣化により防水機能が低下した場合にひび割れのリスクが高まります。
水分の侵入によるひび割れのリスクを減らすには、定期的な防水処理や、外壁の状態の監視、適切な排水システムの設置などが効果的です。
4.塗料や建材自体の劣化
時間とともに塗料や建材は劣化し、耐久性が低下します。紫外線や風雨などの環境要因が劣化を加速させ、ひび割れを引き起こす原因となります。
特に外壁の塗装が古くなると、弾力性が失われ、ひび割れや剥がれが生じやすくなるので注意が必要です。
定期的な塗り替えや適切な塗料を選択することで塗料や建物の劣化を防ぎ、外壁が長持ちしやすくなります。また、最新の技術を取り入れた高性能塗料の使用も効果的です。
5.施工ミス
外壁の施工時に技術不足や不注意があると、ひび割れの原因となります。
例えば、下地処理が不十分であったり、適切な乾燥時間を守らなかったりすることで、塗料や建材が正しく機能せず、ひび割れの原因となるのです。
施工ミスは短期間でひび割れを引き起こすことが多いため、プロフェッショナルな施工業者を選ぶことが大切になります。
信頼性のある業者に依頼し、施工後も定期的なチェックを行うことで問題を未然に防げるでしょう。
6.乾燥による収縮
建材や塗料は乾燥すると収縮します。特に施工直後の乾燥過程で不均一な収縮が起こると、ひび割れが発生してしまうのです。乾燥条件や湿度、温度管理が重要であり、適切な施工環境の確保が求められます。
また、乾燥が速すぎる場合もひび割れの原因となりますので、自然乾燥を促す工夫や適切な施工手順を守ることが必要です。
7.風や交通振動などの物理的な動き
強風や交通振動などの外部からの物理的な力が外壁に加わると、ひび割れが発生することがあります。特に道路沿いや風が強い地域ではこの影響が顕著です。
建物の設計段階から物理的な影響を考慮して、素材や構造を選定することが重要です。外壁の補強や防振対策を講じることで、物理的な影響を最小限に抑えられるでしょう。
8.化学反応など
塗料や建材が化学反応を起こすことでひび割れが生じることがあるのです。例えば、塗料中の成分が反応して膨張や収縮を引き起こす場合があります。
また、酸性雨や汚染物質が建材に影響を与えることも考えられます。化学反応などによるひび割れを防ぐには、適切な塗料や建材の選択、施工時の化学反応を考慮した管理が必要です。
環境に配慮した素材の使用や、定期的な保護コーティングの塗布も効果的な対策として活用できるでしょう。
外壁のひび割れ補修は自分でできる?
外壁のひび割れ補修は応急処置として自分で行うことも可能です。まず、ひび割れ部分を清掃し、埃や汚れを取り除きます。
次に、市販のひび割れ補修材を用いて、ひび割れ部分に塗布します。この際、ヘラやブラシを使用して均等に広げることが重要です。簡単なひび割れであれば、このような処置で一時的に修復できます。
ただし、これ以上の補修には知識と技術が必要であり、適切な道具も必要です。経験がないと、ひびを広げたり、劣化を早める可能性があります。
結果的に、専門業者に依頼することになり、費用が増えることもあります。安全で確実な補修を求めるなら、プロに任せることを強くおすすめします。
外壁のひび割れを放置するとどうなる?
外壁のひび割れを自力で補修するのが難しいからといって、放置するのは非常に危険です。ひび割れを放置すると、雨水や湿気が侵入しやすくなり、建材がさらに劣化する原因となります。
具体的には、外壁内部の腐食やカビの発生、さらには建物全体の耐久性の低下などが挙げられます。また、冬季には水分が凍結し、ひび割れが拡大する恐れもあるなど、多くの問題が発生するでしょう。
最悪の場合、構造的な問題を引き起こし、大規模な修繕が必要になることもあります。
初期段階で専門業者による適切な補修を行うことで、長期的な維持費用を抑え、建物の安全性を保つことができます。ひび割れを見つけたら、早めの対処が肝心です。
外壁のひび割れ補修をプロの業者に依頼するメリット
外壁のひび割れ補修をプロの業者に依頼するメリットとして、以下の4つが挙げられます。
- 専門知識と技術を持っている
- 適切な材料と道具の使用
- 時間と手間の節約
- 長期的なコスト削減
それぞれのメリットの詳細を以下で見ていきましょう。
1.専門知識と技術を持っている
プロの業者は、外壁のひび割れ補修に関する豊富な知識と技術を持っています。ひび割れの原因を正確に特定し、最適な修理方法を選択でき、補修が長持ちし、再発を防ぐことができるのです。
業者の経験とスキルにより、高品質な仕上がりが期待できるため、安心して任せられるでしょう。
2.適切な材料と道具の使用
プロの業者は、補修に最適な材料と道具を使用します。市販の補修材では対応できない場合も、業者は専門的な材料を使用して問題を解決します。
また、専用の道具を用いることで、効率的かつ確実な作業が可能です。適切な材料と道具を使用することで、補修の効果が持続し、外壁の美観や機能を維持しやすくなるでしょう。
3.時間と手間の節約
業者に依頼することで、時間と手間を大幅に節約できます。自分で補修する場合、材料の購入や作業の準備、実際の補修作業に多くの時間がかかります。
一方、業者に依頼すれば、すべての作業を任せることができ、その間に他の重要な仕事に集中することが可能です。忙しい人にとっては特に大きなメリットだと言えるでしょう。
4.長期的なコスト削減
プロの業者による補修は、長期的なコスト削減につながります。初期投資としての費用はかかりますが、再発防止策や保証付きのサービスにより、将来的な修繕費用を抑えることが可能です。
また、適切な補修により建物の寿命が延び、結果的に維持費用の節約にもつながります。業者の専門知識を活用することで、経済的なメリットも享受できるため、ぜひプロの業者に依頼することを検討してみてください。
外壁のひび割れの補修費用
外壁のひび割れの補修費用は、1,700~2,500円/㎡が相場です。具体的な足場の有無により決まる場合がほとんどであり、次のように設定される場合が多くあります。
- 足場を設置しない場合:〜5万円ほど
- 足場を設置する場合:20〜50万円
また、ひび割れの大きさによっても金額は異なり、全面的な補修が必要な状態になってしまうと、外壁全体を塗装したり壁材の張り替えをしたりする必要があり、一般的な場合に比べて費用がかさんでしまうでしょう。
外壁のひび割れ補修ならシンニッケンまでご相談ください!
高い技術力を持つ専門家集団として、多くのお客様から信頼をいただいています。シンニッケンでは、ひび割れの原因を的確に診断し、最適な補修方法を提案します。
最新の材料と技術を駆使し、耐久性のある仕上がりを実現可能です。お客様の安心と満足を第一に考え、迅速かつ丁寧なサービスを提供いたしますので、外壁の美観と機能を取り戻したいなら、ぜひシンニッケンにご相談ください。
まとめ
外壁のひび割れは、放置すると建物全体の劣化を招き、最終的には高額な修繕費用が発生するリスクがあります。自分で補修することも可能ですが、専門知識や適切な道具がなければ、かえって悪化させる可能性もあるでしょう。
そこで、ひび割れ補修を行う際に専門業者に依頼することで、高品質な仕上がりと長期的なコスト削減が期待できます。ぜひ外壁のひび割れ補修を検討している方は、シンニッケンまでご相談ください。
gd2md-html: xyzzy Mon Jul 22 2024