外壁塗装にふさわしくない月は何月?季節や時期ごとのメリット・デメリットを紹介

最終更新 : 2024.10.25

外壁塗装は住宅の美観を保ち、耐久性を向上させるために欠かせない作業です。しかし、外壁塗装は天気や気温・湿度に大きな影響を受けるため、外壁塗装に適切な時期が限られています。

本記事では、外壁塗装にふさわしくない月とその理由について詳しく解説します。

さらにその時期を避けるべき理由や、それでも塗装を行う場合のメリット、適切な時期を選ぶためのポイントなど外壁塗装の成功に役立つ情報を提供するので、ぜひ参考にしてみてください。

外壁塗装にふさわしくない月は6~8月・12~2月

日本において外壁塗装にふさわしくない月は6〜8月12~2月です。外壁塗装には天候や気温・湿度といった気象条件がきわめて重要になります。

外壁塗装は屋外作業になるため、天気が悪ければ安全に作業を進められない上に塗装自体の仕上がりも決して良いものにはならないでしょう。また、雨や雪が降らなくとも、暑さや寒さが厳しい時期は健康上のリスクから屋外作業には不向きと言わざるを得ません。

このような理由から、6〜8月および12~2月は外壁塗装にふさわしくない月と言って良いでしょう。

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6~8月・12~2月が外壁塗装にふさわしくない月である理由

外壁塗装にふさわしくない月

先述した月が外壁塗装にふさわしくない理由を解説します。

梅雨の時期と重なる

梅雨時期に外壁塗装を行うことは避けた方が良いでしょう。梅雨の時期は湿度が高く連続した降雨が多いため、塗料の乾燥が十分に行われません。

外壁塗装では乾燥過程で適切に硬化することが重要です。湿度が高いと乾燥が遅くなり、塗膜の品質に影響を与えてしまいます。

また、雨によって塗装作業自体が中断されることが多く、作業が長引くことも梅雨時期が外壁塗装にふさわしくない理由のひとつです。

さらに、湿気が多いと塗膜に気泡や剥がれが発生しやすく完成度が低下するため、見た目的な観点からも梅雨時期は外壁塗装にふさわしくないと言えるでしょう。

暑い時期

暑い時期も外壁塗装にはふさわしくありません。高温環境では塗料の乾燥が速すぎて、塗膜が均一に形成されないことがあります。

特に直射日光が当たることで塗料が表面から急速に乾燥し、内部が十分に乾燥しないまま硬化してしまうことがあり、ひび割れ剥がれが発生しやすくなります。

また、炎天下に長時間屋外にいることによる作業者の体力低下や熱中症といった健康リスクにも留意しなければなりません。

こうした理由から暑い時期の外壁塗装も避けた方が無難と言えるでしょう。

寒い時期

寒い時期も外壁塗装には適していません。気温が低いと塗料の乾燥時間が長くなり、塗膜の硬化が不十分になることがあります。

気温が氷点下になると塗料が凍結してしまう恐れもあり、塗膜のひび割れや剥がれの原因となります。

夏に比べて気温に対しては服を着込むといった対策をとれますが、厚手の服を着ることによって身軽さが失われ、作業効率が落ちる可能性があるでしょう。

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外壁塗装は何月がいい?

単純に考えるのなら、先ほど外壁塗装にふさわしくない月として挙げた時期を避けるのが無難です。

人間が快適と感じる気象条件は塗料が馴染みやすい環境であるため、作業効率と外壁塗装自体の仕上がりの両面から機構が安定している時期に行うことを推奨します。

そのため、具体的には3~5月あるいは9~11月といった気温と天気がいずれも安定しやすい時期がおすすめと言えるでしょう。

外壁塗装における季節ごとのメリット・デメリット

ここまではふさわしくない月について述べてきましたが、それは作業効率や塗料の特性といった観点からの話です。

本来であればふさわしくない時期に行うメリットや、反対にふさわしい時期に行うデメリットもあるので、確認していきましょう。

春・秋

春と秋は比較的気象条件が安定しており、そういった点で外壁塗装におすすめの時期であると説明してきました。

しかし、それは誰にとっても同じことであり、この時期は外壁塗装の業者の繁忙期にあたります。

評判の良い業者はすぐに予定が埋まってしまうため、そもそも外壁塗装のスケジュール自体を立てることが難しいといったことがデメリットです。

夏・冬

先述のとおり夏と冬は気象条件に恵まれないため、本来であれば外壁塗装にふさわしくない時期です。

しかし、裏を返せばこの時期は外壁塗装業者の閑散期であるため、予定を立てるのが簡単といったメリットを享受できます。

またここだけの話ですが、業者からすれば閑散期に訪れる顧客は逃したくないため、割引に応じてもらえる可能性もあるでしょう。

外壁塗装の時期を選ぶポイント

これまでに解説してきた内容を踏まえて、外壁塗装の時期を選ぶポイントについて解説します。

とにかく仕上がりを重視する

外壁塗装の費用は数十万~数百万円にもなる場合があるため、仕上がりを妥協したくないという方も少なくないでしょう。

とにかく仕上がりを重視する場合には、本記事で紹介した外壁塗装にふさわしくない月を避け、気象条件が安定している時期に行うのがおすすめです。

しかし、先述したとおり気象条件が安定している時期は予約をとることすら難しいケースもあるため、例えば今が3月なら、この3~5月シーズンは諦めて次の9~11月シーズンの予約を先んじて取るようにすると良いでしょう。

閑散期を狙う

気象条件的には外壁塗装に最適とは言えなくとも、だからこそ享受できるメリットがあることを本記事ではお伝えしました。

特に割引が利く可能性があるというのは大きな点でしょう。しかし、かといって仕上がりがあまりにも理想とかけ離れていたり、悪条件の中で作業を行ったことで剥がれやヒビなどが生じてしまうと、補修するのに追加で費用がかかることにも留意しておかなければなりません。

ちょうど中間の時期を狙う

本記事では6~8月、12~2月などきっぱりと分けていますが、月が切り替わったタイミングで気象条件が瞬時に切り替わるわけではありません。

5月下旬~6月上旬、11月下旬~12月上旬、2月下旬~3月上旬といった切り替わりにあたる時期を狙えば、業者も繁忙期ほど忙しくもなく、気象条件もそれなりに安定しているタイミングを見つけられる場合もあるでしょう。

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【Q&A】外壁塗装にふさわしくない月に関するよくある疑問

Q1.外壁塗装がふさわしくない月でも塗装はできる?

外壁塗装は一般的に、最適な条件が揃う春や秋に行うのが理想とされていますが、ふさわしくないとされる梅雨時期や冬場でも、天気・気温・湿度の条件をクリアできれば塗装は可能です。

梅雨の場合は連続した晴天日を狙い、湿度が低い日を選ぶことで塗料の乾燥を確保できます。冬場においては気温が5度以上の日中に作業を集中させ、夜間の凍結を避けることがポイントです。

これらの条件を満たせば塗料の乾燥や硬化に影響が出にくく、品質の高い仕上がりを目指せます。塗装業者と事前に相談し、適切な施工方法や塗料を選びましょう。

天気予報を細かくチェックし条件の良いタイミングを見計らうことで、本来は外壁塗装にふさわしくない月でも、十分に満足のいく結果を得られるでしょう。

Q2.外壁塗装には何日かかる?

外壁塗装には通常、7日から14日程度かかります。具体的な日数は、建物の大きさや塗装の範囲、天候などによって変わります。

基本的な工程としては、足場の設置、洗浄、下地処理、塗装、仕上げ、足場の解体といった流れです。

これらの工程をスムーズに進めるためには、天候や作業環境が重要です。詳細については施工業者に直接問い合わせると、より具体的な日程がわかるでしょう。

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まとめ

外壁塗装にふさわしくない月としては、梅雨時期、寒い時期、暑い時期が挙げられます。これらの時期には、湿度や気温が塗料の乾燥に影響を与え、仕上がりに問題が生じることがあります。しかし、天気・気温・湿度の条件をクリアすれば、これらの時期でも塗装は可能です。

また、オフシーズンにはスケジュールの柔軟性や割引といったメリットもあります。適切な時期を選ぶためのポイントを押さえ、最適なタイミングで外壁塗装を行いましょう。